北海道電力より安い電気料金プランはある?
北海道で北海道電力(ほくでん)より安い電気料金プランはあるのでしょうか?ほくでんのもっともスタンダードな従量電灯Bプランを基準に、これより安い料金設定の電気料金プランを探し、料金を比較してみました。
北海道電力よりも安い電気料金プランとは
北海道電力(ほくでん)と契約中で、今より安い電気料金プランをお探しですか?
「ほくでんより安い」と一口に言っても、電力自由化後は北海道電力も多様なプランを提供していますから、何を基準に比べるかを明確にする必要があるでしょう。この記事では、電力自由化前からあり、最もスタンダードで契約者の多いプランである「従量電灯B」を基準として、これよりも安い電気料金プランについて調べてみます。
北海道電力の従量電灯プラン
まずは北海道電力の従量電灯Bがどのような構成かを確認しておきましょう。
従量電灯Bの料金体系は「基本料金」と「電力量料金」の2つの要素で成り立っています。
基本料金は、電気の使用量に関わらず、毎月固定で支払う料金です。金額は契約アンペア容量の大きさによって決定されます。
電力量料金は、電気の使用量に応じて支払う料金です。電気の使用1kWhあたりの単価が決まっており、1か月の電気使用量にこの単価をかけることで金額を計算します。なお、ほくでんの電力量料金の単価は電気の使用量が増えるにつれて3段階で高くなる設定がされています。
基本料金 | |
---|---|
契約アンペア容量 | 円 / 月 |
10A | -円 |
15A | -円 |
20A | -円 |
30A | -円 |
40A | -円 |
50A | -円 |
60A | -円 |
電力量料金 | |
電力使用量 | 円 / kWh |
0kWhから120kWhまで | -円 |
120kWhを超えて280kWhまで | -円 |
280kWhを超える | -円 |
北海道電力VS新電力
続いては、北海道電力(ほくでん)の従量電灯Bと、それに相当する新電力の電気料金プランを比べてみましょう。以下は、ほくでんと、北海道で電気の販売を行っている新電力「Looopでんき」「リミックスでんき」「エネワンでんき」の比較表です。
電気料金プランを比較
基本料金(円/月) | ||||
---|---|---|---|---|
契約アンペア容量 | 北海道電力 従量電灯B |
Looopでんき おうちプラン |
リミックスでんき 従量電灯B |
エネワンでんき スタンダード |
10A | -円 | 0円 | 提供なし | 提供なし |
15A | -円 | |||
20A | -円 | 640.80円 | ||
30A | -円 | 971.85円 | 961.20円 | |
40A | -円 | 1295.80円 | 1281.60円 | |
50A | -円 | 1619.75円 | 1602.00円 | |
60A | -円 | 1943.70円 | 1922.40円 | |
電力量料金(円/kWh) | ||||
電力使用量 | 北海道電力 | Looopでんき | リミックスでんき | エネワンでんき |
0kWhから120kWhまで | -円 | 29.50円 | 22.78円 | 23.25円(20A) 22.53円(30-60A) |
120kWhを超えて280kWhまで | -円 | 28.75円 | 29.35円(20A) 28.44円(30-60A) |
|
280kWhを超える | -円 | 32.29円 | 32.96円(20A) 31.94円(30-60A) |
Looopでんき

Looopでんきは基本料金0円、電力量料金が1段階と、電気代の計算がしやすいシンプルなプランです。電力量料金について他社と比較してみると、120kWhまでは割高なものの、120kWh以上だとほくでんよりも安く、280kWh以上だと表中のどの電力会社よりも安くなります。極端に電気使用量が少ない場合を除いて電気代を安く抑えられる料金設定です。電気を多く使う家庭ほど、お得度が高くなります。
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リミックスでんき

リミックスでんきは、「大手電力会社の料金プランより5%安い」という明快な電気料金プランを提供しています。基本料金・電力量料金がすべて5%安く設定されていますから、電気の使用量にかかわらず、ほくでんからの切り替えで必ず電気代を安くすることができます。電気の使用量が少ない家庭におすすめしたいプランです。
エネワンでんき
エネワンでんきはアンペア容量が20Aから契約可能です。20Aの場合、割引率は小さくなりますが、基本料金・電力量料金とともにほくでんより安く設定されています。そのため、電気の使用量にかかわらず、ほくでんからの切り替えで必ず電気代が安くなります。また、30A以上の電力量料金は割引率が高く、280kWhまでは表中の他社と比べて一番安く設定されています。
なお、エネワンでんきはいちたかガスワン社のプロパンガスや灯油と組み合わせると「いちたかゴールド」「いちたかプラチナ」のプランが選べるようになり、電力量料金の割引率がさらに大きくなります。
どの電力会社がどのくらい安い?
続いて、実際に使った場合どのくらい料金に差がでるのかを知るために、以下のとおりに契約アンペア容量とひと月の 電気使用量を仮定して、料金を計算してみました。
契約アンペア容量・電気使用量 | 北海道電力 従量電灯B ![]() |
Looopでんき おうちプラン ![]() |
リミックスでんき 従量電灯B ![]() |
エネワンでんき スタンダード ![]() |
30A・150kWh | 4988円 | 4425円 | 4567円 | 4518円 |
30A・200kWh | 6502円 | 5900円 | 6005円 | 5941円 |
40A・300kWh | 9764円 | 8850円 | 9277円 | 9176円 |
40A・400kWh | 13163円 | 11800円 | 12516円 | 12370円 |
金額は基本料金と電力量料金の合計。小数点以下は切捨て。
上記の条件下において、どの新電力を選んでも北海道電力(ほくでん)より確実に電気代が安くなることがわかりました。なかでもLooopでんきが一番割安で、40Aで400kWh使用する場合には一か月でほくでんよりおよそ1300円もお得にすることができます。
ただし、ひと月の電気使用量が150kWhよりも少ない場合、Looopでんき以外の会社が安くなる可能性もありますから、一人暮らしで家を空ける時間が長い方など、電気使用量が極端に少ない方は注意が必要です。
また、エネワンでんきでプロパンガスや灯油をセットにした場合、電力量料金の割引率が大きくなるため、いくつかのパターンにおいてはエネワンでんきが一番安くなることが予想されます。
それぞれのご家庭の電気の使用状況や、付帯サービスの利用状況などによってどの電気料金プランが一番お得なのかが違ってきます。これらを考慮に入れたうえで、自分の家に一番合った電力会社・電気料金プランを選ぶことが大切です。

北海道エリアで選べる新電力
ここまでで3つの新電力をピックアップしてご紹介しましたが、それ以外にも選択肢は多くあります。以下に例を掲載しますので、電気の切り替えを考えている方はぜひ参考になさってください。
また、セレクトラの電気料金シミュレーションツールなら、月の使用量に合わせたお得な電気料金プランをランキング形式でご確認いただけます。ぜひご活用ください。
電力会社 | 特徴 |
---|---|
![]() 公式サイト |
エネワン(いちたかガスワン)のおすすめ度
|
![]() 公式サイト |
J:COM電力
|
![]() |
東京電力エナジーパートナー
|
![]() 電話で詳細を確認 (0120-710-473) |
NEXTでんき
|
基本料金がゼロ円の料金プランがある新電力。契約アンペア数が大きいと、節約できる電気代が大きくなります。 | |
月300kWhなど決められた電気使用量の電力量料金が定額になるプランがある新電力。定額の電気使用量を超えると、大きく電気代を節約できます。 | |
再生可能エネルギーを利用した電気を利用できる新電力。 | |
オール電化向けの、深夜料金が安くなるプランがある新電力。対応している新電力はあまり多くありません。 | |
東京ガスエリアで都市ガスの販売も行なっている新電力。多くの新電力会社で電気とガスをセットにすることで、割引特典がつきます。 | |
関東エリアでLPガス(プロパンガス)の販売も行なっている新電力。 | |
一般家庭向けの料金プランに対応した新電力。 | |
マンションや店舗などの、エレベーターや業務用空調機などに利用される動力プランがある新電力。 |
![]() |
|
エネワン(いちたかガスワン)のおすすめ度
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公式サイト | |
![]() |
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J:COM電力
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公式サイト | |
![]() |
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東京電力エナジーパートナー
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申し込み専用電話番号 0120-710-473 | |
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NEXTでんき
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電話で詳細を確認 0120-710-473 | |
基本料金がゼロ円の料金プランがある新電力。契約アンペア数が大きいと、節約できる電気代が大きくなります。 |
月300kWhなど決められた電気使用量の電力量料金が定額になるプランがある新電力。定額の電気使用量を超えると、大きく電気代を節約できます。 |
再生可能エネルギーを利用した電気を使用できる新電力。 |
オール電化向けの、深夜料金が安くなるプランがある新電力。対応している新電力はあまり多くありません。 |
東京ガスエリアで都市ガスの販売も行なっている新電力。多くの新電力会社で電気とガスをセットにすることで、割引特典がつきます。 |
関東エリアでLPガス(プロパンガス)の販売も行なっている新電力。 |
一般家庭向けの料金プランに対応した新電力。 |
マンションや店舗などの、エレベーターや業務用空調機などに利用される動力プランがある新電力。 |
電力会社を切り替えるには?
北海道には北海道電力(ほくでん)よりも安い新電力がいろいろあることがわかりました。
電気の切り替え、というと手続きがたくさんあって大変そうなイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことありません。電気の切り替えは以下の流れで行うことができます。
切り替えを希望する電力会社のホームページで申し込みを行います。北海道電力の検針票を手元に用意してから手続きしましょう。 北海道電力への解約手続きは新しい電力会社が代行してくれますので、自身で北海道電力に連絡する必要はありません。(引っ越しの場合は連絡が必要)
電力メーターがスマートメーターに切り替わっていない場合、大手電力会社からスマートメーターへの切り替えについて連絡があります。切り替え作業の際に立ち会いは不要です。
次の検針日から、新しい電力会社に切り替わり、電気料金の請求がスタートします。
全国で電気代が一番高いと言われている北海道ですが、電力会社の切り替えで電気代を節約することは可能です。高い光熱費にお悩みの方は、ぜひこの機会に電気料金の見直しをしてみてはいかがでしょうか。