新電力はやばいって本当?新電力契約に伴う疑問や不安にお答えします
本記事では、新電力について分かりやすくまとめています。また、新電力がやばいというのは本当なのか、新電力を選んでも大偉丈夫なのかを詳しく解説し、新電力の契約にまつわる疑問にお答えします。
新電力とは?
新電力とは、電力自由化(電力小売りの全面自由化)以降に生まれた新しい電力会社のことを指します。
電力自由化(電力小売の全面自由化)とは?
従来、電力プランを販売できるのは各地域の大手電力会社(東京電力・関西電力・中部電力など)だけでした。しかし、電力自由化によって、大手電力会社以外の事業者にも電力プランを販売できるようになりました。
電力市場への参入者が増えることで競争力が高まり、様々な料金メニューが提供されること、電力会社の経営が効率化されること等を狙った取り組みです。
新電力はやばいって本当?新電力を選んでも大丈夫なの?
大手電力会社よりも新電力を選ぶことにはメリットがある一方で、燃料価格高騰時にはリスクもあります。以下で詳しく見ていきましょう。大手電力会社よりも新電力の方が高くなってしまうって本当?
現在、多くの大手電力会社の規制料金プランで値上げが予定されています。(詳しくはこちら)
以下で詳しく述べるように、大手電力会社での値上げが今後どうなるのか未確定の要素が多いため、新電力への切り替えをすることで大手電力よりも電気料金が安くなるかどうかは、各新電力によって大きく異なる状況です。
お得になりやすい電力会社を見つけるには?
「関連記事:おすすめ電力会社ランキングと地域別・世帯別に電気料金を徹底比較」でご自身に合った新電力プランを見つけるのがおすすめです。
お得になりやすい新電力会社をチェック
大手電力会社の料金改定、どうなっている?
大手電力会社の規制料金プラン(従量電灯など)は料金改定のために国の認可を取ることが必須となります(一方、新電力会社の料金プランは自由料金プランと呼ばれ、国からの認可を受ける必要はありません)。
現在、ウクライナ危機に伴う燃料価格の高騰などを理由として、大手電力会社各社は電気料金の値上げを申請しています。
2023年4月~ | 中部電力・関西電力・九州電力 東京電力・北陸電力・中国電力 東北電力・四国電力・沖縄電力 |
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2023年6月~ | 北海道電力 |
緑太字:国からの認可済、値上げが確定した会社
緑細字:託送料金分の値上げのみ国から認可済、値上げ確定。追加の値上げについては再申請予定
しかし、実際には申請した通りに値上げが認められなかった大手電力会社も多く、先の読めない状況が続いています。以下で大手電力会社事の状況を詳しく確認してみましょう。
- 大手電力会社の値上げはどうなる?会社別見通し
- 中部電力・九州電力・関西電力:料金値上げ内容確定。2023年4月から少額の値上げ
値上げ幅が少ない(託送料金分のみ)ため、国から値上げの認可が下り、2023年4月からの料金値上げが確定
- 東京電力・北陸電力・中国電力:料金の値上げ内容一部確定。追加の値上げを申請中
申請した値上げ幅が28%~45%と大きかったため、国は少額の値上げ(託送料金分のみ)を認可し、2023年4月から少額の値上げが確定。
上記3社は追加の値上げのための再申請を行う予定。
- 東北電力・四国電力・沖縄電力・北海道電力:料金値上げ内容は未確定
28%~45%あまりの大幅な値上げを申請しているため、国の認可が下りず、値上げ幅を下げての再申請を行う見込み。
このように、全国の大手電力会社が値上げを予定しているものの、国の認可が下りず電気料金値上げが先送りになる電力会社もあったりなど、見通しの立たない状況となっています。
大手電力会社は値上げ実施を予定、新電力も値上げになる?
上述のように大手電力会社の値上げ状況の見通しが立たない中、新電力への契約が大手電力会社と比べてお得になるかどうかも一概には言えない状況です。実際に新電力が大手電力会社よりお得になるかどうかは「お住まいの地域」「どの新電力を選ぶか」によって大きく異なります。そのため、ご自身に合った新電力を自力で見つけるのは難しくなっているため「料金比較のセレクトラ」等の比較サイトを使うことが重要になります。
新電力は自由料金プランのため、大手電力会社の規制料金プランとは違って、料金改定に際して国からの認可が必要ではなく、自分たちで電気料金の値上げを決定することができます(ただし、料金改定を行う場合は1か月前ごろまでに利用者に通知されます)。
そこで、新電力の中でも、大手電力会社の料金値上げに合わせて値上げを行うところと行わないところが出てきています(詳しい値上げの状況に関しては「関連記事:全国の電気料金の値上げについて徹底解説」をご覧ください)。
結果的に、電気料金体系がそれぞれの大手電力会社/新電力各社で多様化する動きが強まっているため、ご自身にぴったりなプランを自力で簡単に見つけられる状況ではなくなっています。
そこで、ご自身の電気の使用状況に合った電力プランを見つけるためには、「料金比較のセレクトラ」のような料金比較サイトを参照して選ぶことをおすすめします。
- 新電力はやばいって本当?まとめ
- 新電力を選ぶと必ずしもやばいというわけではない
- 新電力やお住まいの地域によってメリットの有無や大小が違い、簡単には比較できない
- 「料金比較のセレクトラ」のような比較サイトの利用をおすすめします。
新電力に契約したら電気の質が落ちたりしない?
大手電力会社よりもお得になることもある新電力ですが、電気の質自体は大手電力会社と変わりません。なぜなら、電力会社にかかわらず、電気を発電所から契約者まで届ける作業はエリアごとの大手電力会社が一括管理しているからです。そのため、これまでと電気の質が変わってしまうようなトラブルは起こることがありません。
契約した新電力が万が一倒産したらどうなる?
場合によっては新電力が倒産し、電力サービスが受けられなくなるリスクもゼロではありません。しかし、それによって直ちに電気が使えなくなることはありません。
なぜなら、倒産が決定した新電力は電気の契約者に対して倒産を通知する義務があり、契約者は期日までに新たに他の電力会社と契約し直せば、問題なく電気を使い続けることができるからです。
また、期日までに他の電力会社との再契約ができなかった場合も、古い契約先の新電力がサービスを停止してから新しい電力会社に切り替えるまでの間は北陸電力など各地域の大手電力会社から引き続き電気の供給を受けることができます。
このように、万が一契約先の新電力が倒産しても、電気が止まるということはなく、電気を使い続けたまま別の電力会社に切り替えることができるので、安心して新電力と契約していただけます。
新電力を選ぶ際のコツは?
上述のように、新電力は様々なプランや料金の計算方法があり、お得な料金プランや自分に合ったプランを自力で見つけるのは日に日に難しくなっています。そこで、「料金比較のセレクトラ」のような比較サイトで料金比較を参照し、地域/世帯人数などに応じて適切なプランを選ぶのがおすすめです。
また、電力会社によっては「電源調達調整費」等の独自の項目を電気料金に組み込んでいるところもあります。こうした「電源調達調整費」等の項目が電気料金の中に含まれている場合、電気の原材料となる燃料の取引価格が高騰した場合、電気料金が高くなりやすいことがあります。
新電力へのご契約検討時には、電気料金の中に「電源調達調整費」などの独自の項目があるかを確認されることをおすすめします。
電気料金の独自の項目、どのように見分ける?
一般的に、電気料金は以下のような項目に基づいて計算されます。
上の図中にない項目(「電源調達調整費」など)が契約検討中の電力会社の料金の中に含まれていた場合、電気料金の高騰リスクがないかよくご検討の上契約されることをお勧めします。
新電力に関するよくある質問
新電力とは?
新電力とは、2016年の電力自由化以降に生まれた新しい電力会社のことを指します。オール電化向けなど従来なかったプランや大手電力会社よりもお得になりやすいプランなど、多様なプランを提供しているため、それぞれのライフスタイルに合ったプランを見つけやすいというメリットがあります。
新電力はやばいって本当?契約しない方がいいですか?
現在は全国の大手電力会社が電気料金の値上げを予定しています。そのため、新電力の方が大手電力会社よりも高くなってしまうかどうかは、お住まいの地域や契約する新電力会社によって大きく異なる状況です。このように、中々自力でご自身に適した電力会社を見つけるのは難しい状況なので、「料金比較のセレクトラ」などの比較サイトを参照されることをおすすめします。
新電力を選ぶコツは?
現在は自力でお得な電気料金プランを見つけるのがとても難しくなっています。(詳細はこちら)そこで、「料金比較のセレクトラ」などの比較サイトを参照されることをおすすめします。