中部電力の新プラン「for 保存食ローリングストックプラン」は本当にお得?防災と保険を1つにまとめたプランの費用対効果を検証

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中部電力の新プラン「for 保存食ローリングストックプラン」は本当にお得?防災と保険を1つにまとめたプランの費用対効果を検証

2025年7月1日から、中部電力ミライズがあいおいニッセイ同和損害保険と一緒に始めた「for 保存食ローリングストックプラン」が注目を集めています。

このプランは、電気料金に月額480円(税込・年間5,760円)を上乗せするだけで、非常食と震度連動型の地震保険が使えるサービスです。
特に南海トラフ地震のリスクが高い中部電力エリア(愛知・岐阜・三重・静岡西部・長野)に住んでいる人にとって、手軽に備えができる選択肢として話題になっています。

この記事では、プランの内容やお得さ、他の保険との比較を通して、このサービスが本当に価値があるのかを検討してみます。

中部電力ミライズ「for 保存食ローリングストックプラン」のプラン内容

このプランには、以下の2つの特典が含まれています。

 保存食の定期配送

  • 毎年1回、1人3日分(12品、約4,350円相当)の非常食セットが届きます。
  • 🎁今なら、2025年9月30日までに加入すると追加で限定保存食セット(12品)もプレゼントされるキャンペーンも実施中!
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保存食セットの内容
  • 尾西の白飯×2:約600円
  • 尾西の塩こんぶがゆ:約320円
  • 尾西の梅がゆ:約330円
  • 尾西のドライカレー:約350円
  • 尾西のチキンライス:約350円
  • ゴコー 缶詰パン黒糖:約500円
  • ホテイフーズ やきとり(塩・タレ):約200円×2=400円
  • 横浜開花亭 肉じゃが:約500円
  • 横浜開花亭 サバの味噌煮:約500円
  • 横浜開花亭 けんちん汁:約500円

合計:約4,350円相当

各保存食の内容と価格(2025年年7月時点、当サイト試算) 閉じる

 震度連動型の地震保険

被災してしまった場合には、以下のような形でお見舞金が支払われます。

  • 震度7:10万円のお見舞い金
  • 震度6強:3万円

住宅の半壊・倒壊等を伴う場合には全く十分とは言えないものの、月の実質負担120円程度* でいざという時の経済的サポートを増やせるという意味で、かなりメリットの大きいプランだといえるでしょう。

* 保存食分を除いた場合の負担額

お見舞金支払い条件

  • 被害の有無に関係なく、気象庁の観測震度に応じて支払われます。
  • 支払いは原則72時間以内に指定口座へ振込(災害状況により遅れる場合あり)
  • 保険部分の年間コスト換算は約1,410円で、他社と比べても良心的な価格設計になっています。

費用対効果は?

月額480円(年5,760円)に対して、得られる価値は以下の通りです。

  1. 保存食:約4,350円相当
    +2025年9月30日までに加入して追加で12品(水3本を含む、約2000円相当)もらえる
  2. 地震保険:震度7で10万円、震度6強で3万円のお見舞い金
  3. 💡 2025年9月30日までのキャンペーンで加入した場合、保存食だけで実質「元が取れる」計算になります。
    その後も実質1410円程度で地震保険に加入できるので、コストパフォーマンスは良いといえるでしょう。

    他社の地震保険と比較すると?

    東京海上日動が提供する震度連動型保険「E-Quick」シリーズと保険料および補償額を比較してみましょう。

    地震保険の補償額比較(vs 東京海上日動の震度連動型保険「E-Quick」シリーズ)
    プラン 年間保険料 震度7 震度6強 震度6弱
    中部電力プラン 約1,410円 10万円 3万円
    E-Quick エコノミー 2,400円 20万円 5万円
    E-Quick スタンダード 4,800円 25万円 10万円 5万円
    E-Quick プレミアム 9,600円 50万円 20万円 10万円

    💡 補償額は抑えめですが、保険料は非常に低く、保存食とのセットを考慮すると費用対効果は高めです。

    「for 保存食ローリングストックプラン」のメリットとデメリット

    費用対効果が高く、多くの人におすすめできるプランではあるものの、以下のようなメリット・デメリットがあることを知っておく必要があります。

    メリット

    • 毎年自動で保存食が届くため、ローリングストック管理が不要
    • 地震保険単体で加入でき、火災保険に付帯しなくてもOK
    • 観測震度ベースでの支給なので、被害認定の手間がない
    • 初年度は追加特典もあり、お得感が大きい

    デメリットと注意点

    • 補償額が少なめのため、住宅被害などへの備えには不十分な可能性あり
    • 他の震度連動型保険と重複加入はできない(火災保険付帯型は可)
    • 対象は中部電力の電気契約者限定(愛知・岐阜・三重・静岡西部・長野)

    「for 保存食ローリングストックプラン」の向いている人・向いていない人

    中部電力ミライズの「for 保存食ローリングストックプラン」は、全体的にコストパフォーマンスの良いプランですが、人によって向き不向きがあります。

    ◎ 向いている人:

    • 防災の備蓄を始めたいけど、何を揃えればいいか分からない人
    • 地震保険に未加入で、最低限の安心を得たい人
    • 忙しくて保存食の管理ができない人
    • 中部エリア在住で、地震リスクを身近に感じている人

    ✖ 向いていない人:

    • すでに他社の震度連動型保険に加入している人
    • より高額な補償を希望する人(住宅・家財の補償も含めたい人)
    • 保存食に好みやこだわりがある人

    結論:安心と備えを月480円で手軽にまとめたい人にはとてもおすすめなプラン

    非常食と地震保険という2つの備えを、ワンパッケージで毎月たった480円という手軽な価格で提供するこのプラン。中部電力エリアに住んでいる人であれば、コストパフォーマンスと継続性の面から見ても、日常の備えとしてとても有効な選択肢だといえます。
    万が一の地震に備えながら、毎年の備蓄も自動で整えられる——。こうしたお手頃で便利なプランを、この機会に一度検討してみてはいかがでしょうか。