ガスの契約手続きを解説:どのガス会社に申し込めばいい?手続きはいつまで?開栓には何が必要?
ガスの契約についてまとめています。「引っ越し先の新居でガスの契約が必要」という人も、「今の家のガス契約を別の会社に切り替えたい」という人も、この記事で手続きに必要な情報を確認しましょう。
ガスの契約手続き:引っ越し編
引っ越しするときに必要になる、新居のガスの契約手続きについて確認します。
どのガス会社に申し込めばいい?
引っ越し先のガス契約を行うにあたって、まずは、新居のガスが「都市ガス」なのか「プロパンガス(LPガス)」なのかを確認しましょう。それによって、申し込み先の選び方が変わります。
都市ガスの場合
引っ越し先で使う都市ガスは、基本的に自分の好きなガス会社を選んで契約することができます。
新居のあるエリアでガスを供給をしている都市ガス会社の中から、気に入った料金プランを提供しているところを選んで契約しましょう。
中には、以下のように電気とまとめてお得なセットプランを提供している会社もあります。
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東京ガス |
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大阪ガス
*出典:電力・ガス取引監視等委員会「制度設計専門会合」第74回 配布資料(2022年3月末時点)。新電力とは旧一般電気事業者以外の小売電気事業者 |
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プロパンガス(LPガス)の場合
集合住宅・借家
引っ越し先がプロパンガスを使用する住居で、かつマンションやアパートなどの集合住宅や、借家に入居する場合、あなた自身が契約したいプロパンガス会社を選ぶことはできません。どのプロパンガス会社と契約するかを決めるのは、大家さんや管理会社等の建物の所有者です。大家さん・管理会社の指定するガス会社を確認して、そこに契約申し込みを行います。
仮に、プロパンガス会社を変更したい場合、不可能ではありません。ですが、その手続きは大家さん・管理会社が行う必要があり、かつ、集合住宅の場合は一世帯だけ変えることはできないため、建物全体のガス契約が変更となります。そのため、プロパンガスの契約先を変えたい場合は、大家さん・管理会社、(集合住宅の場合は同じ建物に住む人々も)の同意を得る必要があります。
戸建て・持ち家
一方、新居が戸建ての持ち家であれば、自分でプロパンガス会社を選ぶことができます。新居のあるエリアでガスを供給しているプロパンガス会社の中から、気に入った料金プランを提供しているところを選んで契約しましょう。
なお、新築だと建築会社からガス会社を紹介されたり、中古だと前の住人が契約していたプロパンガスのボンベが残っていたりすることがあるので、そこと契約しようかな、と考えるかもしれません。
しかし、プロパンガスは同じエリア内でも価格差が大きい商品です。無料一括見積もりサービス等を活用してしっかり料金を比べて、納得したうえで契約先を選びましょう。
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・対象: 戸建て持ち家の方、賃貸物件や店舗のオーナー ・注意事項
・電話受付: 毎日 10時~21時 (年末年始を除く)
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引っ越し先のガスの契約はいつまでにする?
ガス会社によって、契約申し込みをいつまで受け付けているかは異なります。しかし、セレクトラでは、引っ越し日の2週間~10日前までに契約手続きをすることをおすすめしています。
もちろん、これより後でも受付可能なガス会社はありますが、期日が迫れば迫るほど、選択肢は少なくなります。そして、新居でガスを使い始めるにあたっては、作業員による開栓やガス漏れ点検が必要です。希望日時に予約を取るためには、はやめの申し込みが重要と言えます。特に、3月~4月の引っ越しシーズンは繁忙期となるため、余裕をもって行動するようにしましょう。
引っ越し先のガスの契約手続きに必要な情報は?
新居におけるガスの契約(使用開始)申し込みには、以下のような情報が必要です。事前に準備しておきましょう。
引っ越しに伴うガスの契約手続きに必要な情報 |
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・契約者の名前 ・ガスを使用開始する場所の住所・電話番号 ・新居についての情報(一戸建て・マンション・アパート、新築・既築など) ・電話番号(連絡がとりやすいもの) ・ガスの使用開始希望日、訪問時間帯 ・開栓作業の立ち会い者の名前 ・使用予定のガス機器 ・ガス料金の支払い方法(口座振替・クレジットカード払いなど) |
引っ越し当日、ガスの開栓について
新居でガスを使い始めるためには、ガス会社の作業員に訪問してもらい、ガスメーターの開栓と、それに伴った一連の作業(ガス漏れ点検等)をしてもらう必要があります。作業の所要時間は30分~1時間程度です。契約者もしくは代理人の立ち会いが必須となります。
この際、使用するガス機器の安全点検も行うため、使用予定のガス機器はすべてそろえておく必要があります。
作業の終了後、ガス機器の取り付けを行えば、ガスの使用を開始することができます。
(ガス機器の取付作業は開栓作業に含まれません。自力で行うのが難しい場合は、ガス会社が有料で取付作業をしてくれることがほとんどです。取り付けもしてもらいたい場合は契約申し込みの際、同時に依頼しましょう。)
なお、集合住宅でプロパンガスの使用開始をする場合、開栓作業の際に1万円程度の保証金が請求されることがあります(ガスの未払いがなければ解約時に返却されます)。基本的に保証金が発生する場合は事前に連絡があります。
ガスの契約手続き:切り替え編
続いて、現在のお住まいで使っているガスを違うガス会社に切り替える際のガスの契約手続きについて確認しましょう。
以下の項目に沿って解説します。
今の家のガス契約を切り替えたい。何をすればいい?
ガス契約の切り替え手順について、「都市ガス」と「プロパンガス」で少々異なりますので、それぞれ分けて見ていきましょう。
都市ガスの場合
お住まいのエリアで都市ガスを販売しているガス会社であれば、自由に選んで契約を切り替えることができます。次に使いたいガス会社・ガス料金プランを決めましょう。
決まったら、希望のガス会社にガス切り替えの申し込みをします。契約中のガス会社への解約手続きは不要です。新旧のガス会社間でやりとりが行われます。
なお、ガスの切り替え申し込みには現在契約中のガス会社の情報も必要になるため、事前に確認しておきましょう。詳しくは次の項目で説明します。
プロパンガス(LPガス)の場合
プロパンガスの契約を自由に切り替えられるのは、持ち家の戸建てにお住まいの方です。プロパンガスを切り替えたいと思ったら、お住まいの地域にあるプロパンガス販売店を比べて、次に使いたいガス会社・ガス料金プランを選びましょう。
プロパンガス販売店は公式サイトを見て料金比較をするのが簡単ではないため、無料一括見積もりサービスを活用するのがおすすめです。
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契約したいプロパンガス会社を選んだら、連絡して、実際に自宅訪問してもらって最終見積もりをもらいます。その料金に納得したら、契約に進みましょう。契約中のガス会社との解約手続きは、新しいガス会社に委任状をわたして代行してもらうか、自分で行うかのどちらかですが、前者が主流となっています。
集合住宅・賃貸住宅にお住まいの場合 プロパンガスの契約先を決めることができるのは、建物の所有者です。そのため、集合住宅・賃貸住宅に入居している場合、プロパンガス会社を切り替えたいと思ったら、大家さんや管理会社に了承してもらって、手続きをしてもらう必要があります。
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ガス契約の切り替え手続きに必要な情報は?
ガスの契約切り替え手続きには、以下のような情報が求められます。特に、都市ガスでは現在契約しているガス会社の情報が必須となります。これらの情報は、「ガスご使用量のお知らせ(検針票)」やマイページなどで確認できますので、事前にチェックしておきましょう。
切り替えに伴うガスの契約手続きに必要な情報 |
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・契約者氏名 ・ガスの使用を開始する住所 ・契約したいガス料金プラン ・現在契約中のガス会社名 ・現在契約中のガス会社のお客様番号(都市ガスの場合) ・供給地点特定番号(都市ガスの場合) ・電話番号、メールアドレス ・ガス料金の支払方法 |
どうやってガスが切り替わる?
ガスの切り替わるタイミングは、都市ガスとプロパンガスで異なります。
都市ガスの場合
都市ガスを切り替える場合、契約者宅における特別な作業は発生しません。都市ガス会社によってタイミングが異なることもありますが、多くの場合は、契約手続きが完了したあと最初の検針日から、新しい都市ガス会社のガスに供給が切り替わることになっています。
プロパンガス(LPガス)の場合
プロパンガスを切り替える場合、ガスボンベなどの供給設備の取り替えが必要になります。したがって、契約申し込みが済んだ段階で、新旧のガス会社が同日に作業を行えるよう日程調整を行います。
旧ガス会社の設備を撤去、新ガス会社の設備を設置するわけですが、それぞれの会社が作業をしにくる場合もあれば、旧ガス会社から委託を受けた新ガス会社がすべての作業を行う場合もあります。作業時間は30分から1時間程度です。
同上の作業が完了したら、新ガス会社がガスの安全点検・テスト運転を行い、これが終わったら新しいプロパンガスの使用開始となります。