LPガス(プロパンガス)と都市ガスにはどんな違いがあるの?

LPガス(プロパンガス)と都市ガスの違いについてまとめました。原料・供給方法・熱量・料金の4つの観点でそれぞれを対比して、どのような違いがあるのかを明らかにしていきます。

LPガスと都市ガスの違いは?
LPガスと都市ガスの違いについてご紹介します。

LPガスと都市ガスの違い

私たちが生活で利用するガスには、大きく分けて都市ガスとLPガス(プロパンガス)の2種類あります。キッチンで料理をするときに使ったり、お風呂場でお湯を沸かすのに使ったりと、その使用目的には違いがありませんが、それぞれのガスが違った特徴を持っています。

それではさっそく、LPガス(プロパンガス)と都市ガスがどのように違うのかを見ていきましょう。

違い1:ガスの原料について

ガスタンカー
LPガスも都市ガスも原料の多くを輸入に頼っています。

まずはじめに、LPガス(プロパンガス)と都市ガスは原料が違います。

LPガス(プロパンガス)は、プロパン・ブタンが主な成分です。ちなみに「プロパンガス」という名称も、プロパンが多く含まれていることに由来しています。一方で、都市ガスはメタンが主な成分です。

原料が違うため、LPガスと都市ガスは重さも異なります。LPガスに含まれるプロパンやブタンは空気より重く、逆に都市ガスのエタンは空気より軽いという特徴があります。そのため、LPガスのガス探知機は低いところに、都市ガスの探知機は高いところに設置されるようになっています。

ただし、LPガスも都市ガスも原料のおよそ8割を海外からの輸入に頼っているところは共通しています。

  • LPガスの輸入元:アメリカ、カタール、アラブ首長国連邦等
  • 都市ガスの輸入元:マレーシア、オーストラリア、インドネシア等

違い2:供給方法について

LPガスの供給
LPガスは消費者の元までボンベやタンクが配送されます。

続いては、LPガス(プロパンガス)と都市ガスの供給方法の違いを見ていきましょう。

LPガスは、液化したガスをガスボンベに充てんし、このボンベを各契約者の世帯に届けることによって供給を行っています。一方で都市ガスは、電気や水道と同じく、地下に張り巡らされた導管を通って契約者の世帯までガスが供給されています。

LPガスは、ボンベが届けられる場所であれば基本的にどこでも使うことができます。しかし、都市ガスはガス導管がある地域でしか使うことができません。今のところ、ガス導管の設置されている地域は、ある程度人口の密集した地域(=都市部)に限られていて、このことが「都市ガス」の由来にもなっています。

なお、LPガスはボンベと少ない設備ですぐに供給が開始できるため、災害に強いエネルギーとして注目されています。例えば点検に時間がかからないため復旧が早いことや、避難所へのエネルギー供給などに柔軟に対応できることなどの長所があります。

違い3:熱量について

LPガス(プロパンガス)と都市ガスは熱量、つまり火力も異なります。

都市ガスの熱量が1m3あたり11,000Kcalであるのに対し、LPガスの熱量は1m3あたり24,000Kcalです。すなわち、LPガスは都市ガスよりも約2.2倍の火力があり、都市ガスの約半分のガスの量で同じ作業が実現できる、ということです。

ただし、火力が違うからといって、実際にガスを使用する際、例えば、ガスコンロを使って料理をする時などにその差を大きく感じることはありません。というのも、都市ガス用コンロのガスの穴はLPガス用コンロのそれよりも多くのガスが出るようになっているためです。そのため、使用感にはほぼ違いがないのです。ただし、都市ガスの方が当然消費するガスの量が多くなります。

上のガスコンロの例を見てお気づきの方のいると思いますが、LPガス(プロパンガス)と都市ガスでは使用するガス機器も異なります。ですから、お引っ越しなどでガスの種類がLPガスから都市ガス、もしくはその逆に変わる場合、新居で同じガス機器をそのまま使用することはできません。ガス屋さんに仕様を変更してもらう、もしくは買い替える必要があります。

違い4:料金について

最後に、LPガス(プロパンガス)と都市ガスでは、料金に関する違いがあり、一般的に、都市ガスよりもLPガスの方が高い傾向があります。

なぜLPガスの方が料金が高くなりがちなのでしょうか?

供給にかかるコストが高い

その理由のひとつとして、供給方法の違いがあります。

上述のとおり、LPガスはボンベで、都市ガスはガス導管で供給を行います。都市ガスはガスの貯蔵庫からガスが導管を通って自動的に供給されているのに対して、LPガスはボンベをひとつひとつ消費者の家に届けるという人手を使った作業が発生します。

この供給作業にかかる人件費や配送費がガスの小売価格に含まれるため、LPガスの料金は都市ガスよりも高くなりやすいのです。

料金規制がなく、価格帯が広い

もう一つの理由に、LPガスがずっと昔から自由料金制であることがあります。

都市ガスは、2017年4月まで料金設定に国の認可が必要な規制料金でした。今は自由料金制となり、企業が独自に値段を設定できるようになりましたが、規制料金の影響はまだ強く、従来の規制料金の価格から大きく外れた料金設定を行う会社はありません。もちろん、今までよりも安く都市ガスを販売する会社は出てきていますが、販売店同士の値段の差が劇的に大きいということはまだありません。

一方で、LPガスは昔から自由料金制で、都市ガスのように基準となる料金がなかったため、各販売店が好きなように料金を設定してきました。そのため、同じ地域内でも料金の幅が大きい傾向があり、店が違えば料金もばらばらです。企業努力で安い値を提供する販売店がある一方で、利益を多く得るために必要以上に高い値段を設定している販売店もあるようです。

このように、料金設定における規制が存在しなかったことが、LPガスの料金を高くしている原因のひとつと考えられます。

ただし、都市ガスと違い、LPガスは店ごとに値段がばらばらなので、きちんと探してみると、安く良心的な料金設定の販売店を見つけられる可能性が常にあると言えます。

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LPガスと都市ガスの違い、まとめ

LPガスと都市ガスの違い
  LPガス(プロパンガス) 都市ガス
原料 ・プロパン・ブタン
・空気より重い
・メタン
・空気より軽い
供給 ・ガスボンベを各契約者に配達 ・地下を通るガス導管から供給
熱量 ・24,000Kcal ・11,000Kcal
料金 ・人件費などの供給コストが大きく、高くなりやすい
・ガス会社同士の価格差が大きい
・供給コストがLPガスと比べて安い
・ガス会社同士の価格差が小さい
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