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この記事のポイント
  • 20Aの上限は2,000W。ドライヤー(1,200W)と電気ケトル(1,200W)の同時使用は超過するため注意が必要です。
  • セレクトラの調査では、一人暮らしで20Aを選んでいる人が結構多いことが分かりました。冷蔵庫・エアコン・テレビ程度の同時使用であれば快適に生活できます。
  • 東京電力エリアで30Aから20Aに変更するだけで月311円・年間3,741円の基本料金節約が可能です。
  • 関西・中国・四国・沖縄電力エリアはアンペア制ではないため、アンペアを下げても基本料金は変わりません。

20アンペアで使える家電一覧と消費電力

20Aの契約では、同時に使う家電の合計が2,000W(=20A×100V)以内であればブレーカーは落ちません。家電のアンペア数は「消費電力(W)÷ 100V」で計算できます。たとえばドライヤー(1,200W)なら1,200÷100=12Aです。

主要な家電の消費電力とアンペア目安を一覧にまとめました。同時に使う家電の合計アンペアが20Aを超えないか確認する際に活用してください。

主要家電の消費電力とアンペア目安
家電 消費電力
の目安
アンペア
目安
20Aで単独使用
ドライヤー 1,200W 12A ⚠️ 他との同時使用に注意
電気ケトル 1,200W 12A ⚠️ 他との同時使用に注意
電子レンジ 1,000W 10A ⚠️ 他との同時使用に注意
エアコン(10畳用・暖房時) 800W 8A ✅ 単独なら問題なし
洗濯機 500W 5A ✅ 単独なら問題なし
冷蔵庫(450L) 約300W 3A ✅ 問題なし
液晶テレビ(42型) 200W 2A ✅ 問題なし
スマートフォン充電 約20W 0.2A ✅ 問題なし
LED照明(10畳) 約50W 0.5A ✅ 問題なし

※消費電力は一般的な機種の目安。実際の数値は製品仕様をご確認ください。アンペア=消費電力(W)÷ 100V で算出。

使いたい家電の電気代を確認したい場合は、製品の取扱説明書または本体ラベルに「消費電力(W)」が記載されています。その数値を100で割るとアンペア数が出ます。家電のアンペア合計が20Aを超えなければブレーカーは落ちません。

20Aでブレーカーが落ちる!同時使用のNG・OK組み合わせ

20A契約でブレーカーが落ちる原因の多くは、消費電力の大きい家電を2台以上同時に使った瞬間に起きます。特にドライヤー(12A)・電気ケトル(12A)・電子レンジ(10A)は単体でもアンペアが大きく、組み合わせによってはすぐに20Aを超えてしまいます。

一方で、エアコン・冷蔵庫・テレビ程度の組み合わせなら合計13A程度に収まり、余裕があります。以下の表でNG・OK例を確認しましょう。

❌ ブレーカーが落ちるNG例

  • ドライヤー(12A)+電子レンジ(10A)=22A → 超過
  • 電気ケトル(12A)+電子レンジ(10A)=22A → 超過
  • ドライヤー(12A)+エアコン(8A)=20A(冷蔵庫があると落ちる)
  • 電子レンジ(10A)+洗濯機(5A)+エアコン(8A)=23A → 超過

✅ 問題なく使えるOK例

  • エアコン(8A)+冷蔵庫(3A)+テレビ(2A)=13A
  • 電気ケトル(12A)+冷蔵庫(3A)+照明(0.5A)=15.5A
  • 電子レンジ(10A)+冷蔵庫(3A)+スマホ充電(0.2A)=13.2A
  • 洗濯機(5A)+エアコン(8A)+テレビ(2A)+冷蔵庫(3A)=18A

「同時に使わない」という習慣がつけば、20Aでも十分快適な生活が送れます。アンペアの仕組みについて詳しく知りたい方はこちら

一人暮らしで20Aを選ぶ人が結構多い——セレクトラ調査

「20Aでは足りないのでは?」という不安を持つ人は多いですが、セレクトラが実施した一人暮らしのアンペアに関するアンケートでは、20Aを選ぶ人が多数いました。でした(調査詳細はこちら)。

20Aを選んでいる人の多くは「消費電力の大きい家電を同時に使わないよう意識している」と回答しています。節約を意識した意図的な選択であり、「足りなくて仕方なく20A」ではなく「コストを抑えるために20Aを選んでいる」というケースが多いことがわかりました。

特に以下のような生活スタイルの人には20Aが向いています。

  • 平日は仕事で外出が多く、家には主に寝るために帰るだけ;
  • 料理はほとんどせず、電子レンジと電気ケトル程度しか使わない;
  • テレワークなどで在宅時間が長くても、家電を同時に多数使わない;
  • 電気代を少しでも節約したい。

30Aから20Aに変えると電気代はいくら節約できる?大手各社の料金制度

アンペアを下げると節約できるのは、アンペア数に応じて基本料金が変わる「アンペア制」を採用しているエリアの電力会社に限られます。まず自分のエリアがどちらの制度か確認しましょう。

大手電力会社の料金制度とアンペア変更の節約効果
電力会社 30A(月) 20A(月) 差額(月) 年間節約額
東京電力EP 935.25円 623.50円 311.75円 3,741円
東北電力 1,108.80円 739.20円 369.60円 4,435円
北海道電力 836.00円 418.00円 5,016円
中部電力ミライズ 963.42円 642.28円 321.14円 3,854円
関西電力・中国・四国・沖縄電力 アンペア制ではない

※従量電灯Bの基本料金(税込)。各社の公式料金表に基づく。年間節約額は差額×12ヶ月で算出。

北海道電力エリアが最も節約効果が大きく、30Aから20Aへの変更で年間5,016円の節約。東京電力エリアでも年間3,741円と、手続きゼロ円・申し込み1本で得られる節約としては大きな効果です。

北陸電力・九州電力もアンペア制を採用しています。各社の従量電灯B基本料金表でご自身のエリアの差額をご確認ください。

アンペア変更の手順と注意点

アンペアの変更は基本的に無料で申し込めます(工事費なし)。スマートメーターが設置されている場合は工事員が来ることなく遠隔で変更できる場合もあります。

申し込みは各電力会社のWebサイトまたは電話で受け付けています。変更後の電気の供給は通常数日〜2週間程度で完了します。

大手電力会社のアンペア変更申し込み方法
電力会社 申し込み方法
東京電力EP Webまたは電話(カスタマーセンター)
東北電力 Webまたは電話
北海道電力 Webまたは電話
中部電力ミライズ 電話(カテエネ申し込みセンター)
関西電力 Webまたは電話(ただし最低料金制のため基本料金は変わらない)
九州電力 Webまたは電話

※申し込み方法・受付時間は各社公式サイトをご確認ください。

なお、アンペアを変更しても燃料費調整額スマートメーターの仕様は変わりません。節約できるのは基本料金の部分のみです。

よくある質問

エアコン単体(10畳用・暖房時で約8A)であれば問題なく使えます。ただし冷蔵庫(3A)・テレビ(2A)・照明(0.5A)と同時に使っても合計13.5Aなので余裕があります。ドライヤーや電子レンジとの同時使用には注意が必要です。
基本的に無料です。スマートメーターが設置済みの場合は遠隔操作で変更でき、工事員の訪問も不要なケースがあります。旧式のアナログメーターの場合は工事員が訪問しますが、工事費は電力会社が負担します。
生活スタイル次第です。セレクトラの調査では一人暮らしで最も多い選択が20Aです。「ドライヤーを使うときはケトルを使わない」などの簡単なルールを守れば快適に使えます。電子レンジ・IH・電気ストーブを頻繁に使う場合は30A以上が安心です。
そのとおりです。関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力のエリアは「最低料金制」を採用しており、契約アンペアを変更しても基本料金は変わりません。これらのエリアで節約するには、使用量を減らすか、料金の安い新電力に乗り換えることが有効です。
多くの新電力でも同様にアンペア制のプランを提供しており、20A契約が可能です。ただし「基本料金0円」のプランはアンペア制ではないため、アンペア変更による節約効果はありません。プランの仕組みを確認してから切り替えましょう。