7月から補助金再開!今夏の電気・ガス代は安くなる?世帯人数別の値引き額は?

2025年7月~9月使用分の電気・ガス料金に対する補助額が決定
2025年5月27日、7月から9月までで実施される電気・ガス料金支援の具体的な補助額が経済産業省より発表されました。
一般家庭において、電気の使用1kWhに対して7月・9月使用分は2円、8月使用分は2.4円の値引きが適用されます。もっとも気温が高く、冷房の使用が増えると見られる8月の補助額が手厚く設定されています。
2025年7月・9月使用分 | 2025年8月使用分 | |
---|---|---|
電気(低圧) | 2.0円/kWh | 2.4円/kWh |
都市ガス | 8.0円/㎥ | 10.0円/㎥ |
この電気・ガス料金の支援事業には、今年度予算の予備費から2880億円が充てられることが決定しています。
電気・ガス料金の支援事業が行われるのは今回が四度目となります。過去の支援内容については以下のとおりです。
2023年1月~9月使用分 | 7.00円引き /kWh |
2023年10月~2024年4月使用分 | 3.50円引き /kWh |
2024年5月使用分 | 1.80円引き /kWh |
2024年8~9月使用分 | 4.00円引き /kWh |
2024年10月使用分 | 2.50円引き /kWh |
2025年1~2月使用分 | 2.50円引き /kWh |
2025年3月使用分 | 1.30円引き /kWh |
▶過去の電気・ガス料金支援について見る 閉じる
補助金で私たちの電気・ガス代はどのくらい安くなる?
7月使用分から適用される電気・ガス料金の補助金によって、平均的な2人暮らしのご家庭における3ヶ月間の値引き額は電気が1,792円、ガスが780円程になると想定されます。
世帯人数 | 電気の値引き額 | ガスの値引き額 |
---|---|---|
一人 | 1,024円 | 390円 |
二人 | 1,792円 | 780円 |
3人 | 2,112円 | 1,040円 |
4人 | 2,688円 | 1,300円 |
【条件】以下の使用量を想定して計算。
・電気:一人=160kWh、二人=280kWh、3人=330kWh、4人=420kWh
・ガス:一人=15㎥、二人=30㎥、3人=40㎥、4人=50㎥
電気・ガス代の補助金を受けるためには手続きが必要?
電気・ガス料金に対する補助金を受けるために、私たち契約者が行うべきことはありません。私たちが契約している電力会社・ガス会社が補助金の交付申請を行っています。
なお、電気・ガス料金に対する補助金の詳細については資源エネルギー庁が運営するサイト「電気・ガス料金支援」にて確認できるようになっています。
電気・ガス代を安くするために私たちができること
過去2年間、今回のような補助金給付が定期的に行われてきましたが、あくまでも一時的な措置であり、いつまでも続くものではありません。
電気・ガスを安く利用したいなら、節電・節ガスも大切ですが、もっとも手軽かつ効果的に節約ができる手段は電力会社・ガス会社の切り替えです。
例えば、関東の3人世帯で、電気・ガスはそれぞれ大手である東京電力・東京ガスと契約している場合、電力会社・ガス会社の切り替えだけで年間約9,000円の節約*が期待できます。
電気:
・比較したのは東京電力「従量電灯B」とオクトパスエナジー「グリーンオクトパス」
・3人世帯の平均的なひと月の電気使用量を330kWh、契約アンペアを40Aと想定。
・電気料金は基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の合計(2025年6月分)。
ガス:
・比較したのは東京ガス「一般料金」とエルピオ都市ガス「スタンダードプラン」
・3人世帯の平均的なひと月のガス使用量を40㎥と想定
・基本料金+従量料金の合計。原料費調整額は含まない
・ただし、東京ガス「一般料金」では原料費調整額に上限があるのに対し、エルピオ都市ガス「スタンダードプラン」では上限がない。仮に燃料価格が著しく高騰した場合、エルピオ都市ガスの原料費調整額が高くなり、上記の料金メリットが出ない可能性あり
*試算条件を見る 閉じる
今年の夏は補助金による値下がりがあるものの、やはり夏は冷房の使用によって使用量が増え、春・秋と比べると光熱費は高くなりがちです。ぜひ、夏に備えて今のうちに電気・ガスの契約プランの見直しをおすすめします。
\この記事をシェアする/