梅雨はどこへ?異例の猛暑となる中、夜の熱中症を防ぐための対策は?家電別電気代も比較

梅雨入り直後に梅雨前線が消滅し、記録的な暑さに。各地で夜間も気温が下がらない熱帯夜が続くという予報もあり、就寝中の夜間熱中症リスクが高まっています。
本記事では、今晩からできる夜間熱中症対策と家電別の電気代を解説します。
梅雨入りしたばかりなのに酷暑!?今年は異例続きの6月に
梅雨前線が消え、各地で35℃を超える猛暑が続く予想
梅雨入りしたばかりにもかかわらず、梅雨前線(ばいうぜんせん)が停滞せず完全に姿を消すという、異例の事態になっています。その影響で夏の太平洋高気圧が強まり、6月とは思えない真夏日が続いています。東京都心では6月17日に最高気温が 35 °Cに達する見通しで、平年の最高気温を約9°Cも上回ります。今後2週間で夜間も25 °C以下に下がらない熱帯夜が多くなる見込みで、夜間の熱中症・寝苦しさの対策が非常に重要になってきます。
夜間熱中症のリスクが高まっている
熱中症は日中だけでなく、夜間の室内でも多発します。外気温が高く湿度も上がり、寝ている間に体温が十分下がらないためです。夜間は自覚がないまま症状が進み重症化する恐れがあり、「暑いけど大丈夫」と過信しないようにしましょう。
今すぐできる夜間熱中症・夜の寝苦しさ対策とは?
蒸し暑い夜を安全に、快適に過ごすために、以下のような対策をおすすめします。
寝る前に水分をコップ1杯ほど補給
就寝中の水分不足を防ぎましょう。冷たい水は交感神経を刺激し睡眠の妨げになることがあるため、常温の水が望ましいです。。
エアコンは就寝中も消さず適温(26~28℃目安)を維持することが肝心
逆に室温が低すぎると体がだるくなることがあるため、26~28℃程度の設定が適切です。
エアコンはこまめに切るより連続運転する方が効果的
熱中症のリスクが高まる熱帯夜(夜の気温25℃以上)では、エアコンを朝までつけっぱなしにすることが推奨されています。また、夜は外気温と室温との差が小さくなりやすいため、消費電力量が抑えられ、電気代が安くなる傾向があります。エアコンは再起動時に使う消費電力が大きくなる傾向があるため、タイマーなどでこまめに冷房をオンオフするより、つけっぱなしの方が電気代が安く済む可能性があります。
扇風機も併用
扇風機の風を当てることによって体感温度を下げることができます。電気代も非常に安く済むものの、室温自体を下げるわけではありません。エアコンと併用し、冷房効率を上げつつ体感温度を下げる使い方が良いでしょう。
それでも暑い場合は保冷剤や氷枕で首元を冷やすのも有効
ほぼコストのかからない方法でありながら、効果的に体感温度を下げてくれます。
エアコン・扇風機をつけたら電気代はいくらかかる?
以下の図表で、夜間の熱中症対策でエアコン・扇風機を使った場合、どのくらいの電気代がかかるのかを示しました。
家電 | 消費電力(W) | 8時間稼働した場合の電気代*1 | 1ヶ月(30日)の電気代 |
---|---|---|---|
エアコン冷房 | 504*2 | 約125円 | 約3,750円 |
扇風機 | 約30 | 約7円 | 約223円 |
*1 電気代は、1kWh=31円として計算。
*2 「省エネ性能カタログ電子版」に掲載されているエアコン・冷房能力2.2kW(6畳)の消費電力平均値に基づく。
エアコンは、電気代は高めなものの、部屋全体を確実に冷やすことができます。特に熱中症のリスクが上がる熱帯夜(25℃以上)には、迷わずエアコンを使うようにしましょう。
安全第一、熱帯夜にはエアコンを迷わず使うのが大事
上記で見てきたように、エアコンの電気代は安いわけではありません。しかし、6月としては記録的な猛暑が予想される今、とりわけ熱帯夜のような暑い夜には、熱中症予防のためにもエアコンを迷わず使用して、安全に過ごすようにしましょう。
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雨が降らず厳しい暑さが続く異例の「梅雨の中休み」です。昼間だけでなく夜間の熱中症にも十分警戒し、エアコンの適切な使用やこまめな水分補給など出来る限りの対策を取り、この記録的猛暑を乗り切りましょう。