新生活「コンロキャンセル界隈」は正解?光熱費から最適解を出してみた

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新生活「コンロキャンセル界隈」は正解?光熱費から最適解を出してみた

「そもそもガスコンロ、要らなくない?」
「高機能な電気調理家電があれば、コンロなしでも豊かな食卓は作れるはず」
「コンロキャンセルしたら光熱費が増えた…」は避けたい

「風呂キャンセル界隈」に続き、最近よく耳にするのが「コンロキャンセル界隈」。
便利そうだし、時間の節約にも貢献してくれると言われています。
本メディアとしては、やはり電気代・光熱費をチェックしたいところです。
電気代の高止まりに加え、再エネ賦課金の負担増で「光熱費がつらい」と感じている人や、初めての一人暮らしでコストを意識している人へのおすすめ記事。

「ガス vs 電気調理家電」のコストを徹底比較。光熱費の最適解を導き出します。

※本記事の試算について:比較を分かりやすくするため、使用量に応じた「変動費」のみで計算しています。記事の後半で、無視できない「基本料金」についても解説します。


比較の前提条件:エネルギー単価

算出にあたって、以下の標準的な単価を設定しました(2026年時点の目安)。

  • 電気代: 30円/kWh
  • 都市ガス: 14円/MJ(メガジュール)
  • プロパンガス(参考): 25円/MJ前後(※都市ガスの約1.8倍〜2倍と高めです)

🍛 検証1:カレー対決(煮込み料理)

じっくり火を通す煮込み料理は、光熱費の差が出やすいポイントです。

【ガス】普通の両手鍋で調理

想定:強火5分(沸騰まで)+中火15分(煮込み)

強火(2.97kW)× 5/60h × 3.6 = 0.89MJ
中火(1.68kW)× 15/60h × 3.6 = 1.51MJ
合計 = 2.40MJ
コスト:2.40MJ × 14円 = 約34円

【電気】電気調理家電

ここでは、「ティファール クックフォーミー 3L」を想定して計算してみました。

消費電力1200W、実働25分、平均稼働率60%(加圧・保温含む)と仮定

1.2kW × 25/60h × 0.6 = 0.30kWh
コスト:0.30kWh × 30円 = 約9円

【結果】電気のほうが「約25円」安い!

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1台7役のティファール「クックフォーミー」 ▷商品の詳細ページ

🍗 検証2:唐揚げ対決(揚げ物料理)

油の処理も面倒な揚げ物。コンロとノンフライヤー、どちらが賢い?

【ガス】揚げ鍋で調理

想定:強火8分(油の加熱)+中火8分(揚げ)

強火:2.97 × 8/60 × 3.6 = 1.43MJ
中火:1.68 × 8/60 × 3.6 = 0.81MJ
合計 = 2.24MJ
コスト:2.24MJ × 14円 = 約31円

【電気】 電気調理家電

ここではCOSORI(コソリ) ノンフライヤー4.7Lを想定して計算してみました。

消費電力1500W、20分、平均稼働率70%と仮定

1.5kW × 20/60 × 0.7 = 0.35kWh
コスト:0.35kWh × 30円 = 約11円

【結果】電気のほうが「約20円」安い!

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電気調理の強みは「熱効率」の良さ!

理由は、圧倒的な「熱効率」の差にあります。

加熱手段 熱効率(目安) 理由
ガスコンロ 約50〜60% 火が鍋の外側に逃げる(周囲が暑くなるのはロス分)
電気調理家電 約80〜95% 断熱構造の容器内で直接加熱するため、熱が逃げにくい


注意!給湯がガスなら「完全コンロキャンセル」はできない

この記事のテーマで一番重要なのはここです。

もし自宅の給湯が都市ガスの場合、コンロを使わなくてもガス契約自体は解約できません。

つまり、ガス基本料金は常に発生している状態です。

この場合の最適解は「ガスをゼロにすること」ではなく、ガスと電気をどう使い分けるかになります。


ガスが得意なことは色々ある

実は、ガスにはガスの強みがあります。整理してみましょう。

① 強火・瞬間加熱
ガスは立ち上がりが早く、炒め物のような短時間・高火力調理が得意です。

② フライパン調理
チャーハンや野菜炒め、焼き魚など、直火のほうが水分が飛びやすく、仕上がりが良いケースもあります。

③ 大量調理
家族分を一度に作るなら、コンロ1回でまとめて調理したほうが効率的な場合もあります。

④ 長時間煮込み(弱火)
弱火でコトコト煮込む料理は、意外とガスの変動費は大きくありません。


ガス代を抑える調理テクニック

ガス代が気になるなら、こんな方法でガス代の節約をすることが可能です。

王道の節約方法ですが、普段、実践できていないものがあれば、是非実践してみるべきでしょう。

  • フタをする・・・フタをするだけで熱効率は大きく改善します。沸騰までの時間が短縮され、ガス使用量が減ります。
  • 余熱調理を使う・・・沸騰後は火を止め、鍋の余熱で仕上げるだけで数円単位で差が出ます。
  • 鍋底サイズを火に合わせる・・・炎が鍋底からはみ出すと、その分はロスです。
  • 圧力鍋を併用する・・・ガスでも圧力鍋を使えば、加熱時間は半分近くになります。
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結局私は、どっち?コンロキャンセルに向く人・向かない人

コンロキャンセルに興味はあるけれど、自分に合っているのか分からない、本当に光熱費の節約になるのか不安という人は、以下を参考にしてください。

⭕️ 向いている人(最適解!)

  • 一人暮らし・少人数世帯: 調理量が少ないため、電気家電で完結しやすい。
  • プロパンガス物件の住人: ガス代が高すぎるため、電気へのシフト効果が絶大。
  • 時短重視派: ほったらかしができる電気圧力鍋などは、タイパも向上。

❌ 向かない人

  • 大家族: 大鍋で何度も調理すると、電気家電のキャパを超え、逆に非効率。
  • 料理の「火加減」を楽しみたい人: チャーハンや本格炒め物など、強い火力での煽り調理はガスに軍配。
  • 冬場に鍋を頻繁にやる人: カセットコンロが必要になり、燃料コストが割高になる可能性。

結論:コンロキャンセルより“最適配分”

給湯がガスの家庭では、完全なコンロキャンセルよりも、

「ガスは得意分野に集中させる」
「それ以外は小型電気調理家電へ移行する」

このハイブリッド戦略がもっとも光熱費を抑えやすいと言えます。

流行に乗るかどうかではなく、生活動線と調理量に合わせた最適解を選ぶことが重要です。

 

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