3連休は大雪警報。もし「停電」が起きたら?いざというときに備えるアクションガイド

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3連休は大雪警報。もし「停電」が起きたら?いざというときに備えるアクションガイド

楽しみにしていた3連休ですが、気象庁からは広い範囲での「大雪警報」級の降雪が予報されています。

交通機関の乱れも心配ですが、同じくらい警戒が必要なのが「停電」です。真冬の停電は、暖房が使えなくなることで命に関わるリスクもあります。

この記事では、なぜ大雪で停電が懸念されるのか、そして実際に停電が起きてしまった時にどう動くべきか、プロが教える具体的な対策をまとめます。

3連休を襲う大雪。停電への警戒が必要な理由

気象庁の最新予報によると、この3連休(10日〜12日)は今季最強クラスの寒気が流入します。日本海側での警報級の大雪はもちろん、普段雪の少ない太平洋側の平地でも積雪の恐れがあり、交通障害や停電への厳重な警戒が必要です。

「雪で電車が止まる」ことは想像できても、「雪で電気が止まる」イメージはあまりないかもしれません。しかし、大雪の際には以下の理由で大規模な停電が発生しやすくなります。

  • 電線への着雪: 湿った重い雪が電線に付着し、その重みで断線する
  • 倒木・倒竹: 雪の重みに耐えきれなくなった木が、電線になぎ倒される
  • 設備トラブル: 発電所や変電所の設備が凍結や雪害で故障する

暖房需要がピークになるこの時期、ひとたび停電が起きると、室温は急激に低下します。 万が一の時に慌てないよう、「状況確認の方法」と「命と生活を守るアクション」を確認しておきましょう。

なぜ危ない?大雪による停電のリスクと「電力逼迫」

大雪警報において、特に停電のリスクが高いとされるのには、冬特有の複合的な要因があります。

  設備トラブル(着雪の重み)

特に気温が比較的高めの時に降る「湿った雪」は要注意です。電線に雪が筒状に付着して太くなることで重量が増し、耐えきれずに切断されるケースが多発します。また、電線同士が接触してショートすることもあります。

  復旧の遅れ

通常であればすぐに電力会社の作業車が向かいますが、大雪時は道路事情が最悪です。除雪が追いつかず、作業員が現場(山間部など)にたどり着けないため、数時間〜数日にわたって復旧しない可能性があります。

  需給バランスの悪化(電力逼迫)

大雪の日は気温が下がるため、どの家庭でも暖房をフル稼働させ、電力需要が急増します。一方で、悪天候により太陽光発電の出力はほぼゼロになります。「需要の急増」と「供給の低下」が同時に起きることで、電力需給が逼迫し、大規模なブラックアウト(全域停電)を防ぐための計画的な調整が必要になるリスクすら孕んでいます。

【実践】停電が起きたらどうする?直後のアクション

もし突然、部屋の電気が消えてしまったら。まずは落ち着いて、以下の手順で状況を確認し、行動してください。

ステップ1:停電の原因を確認する

まず、「自分の家だけ消えた」のか「地域全体が消えた」のかを確認します。

  • 周りも消えている場合 ➡ 地域停電です。復旧を待ちましょう
  • 周りはついている場合 ➡ 自宅のブレーカーが落ちている可能性があります

ステップ2:家電への対処(重要!)

地域停電の場合、復旧した瞬間に過大な電流が流れたり、倒れていた電気ストーブに通電して火災になったりする「通電火災」を防ぐ必要があります。

  • コンセントを抜く: アイロン、ドライヤー、電気ストーブ、コタツなど、熱を発する家電のプラグは必ず抜いてください
  • ブレーカーを落とす: 自宅を離れて避難する場合は、必ず主電源のブレーカーを落としてから外出してください

 地域停電の場合、復旧状況はどこで確認したらいい?

地域一体で停電が起こっている場合、停電の状況はお住まいのエリアの大手電力会社(送配電事業者)の公式サイトやアプリなどで確認します。

仮に新電力(auでんき、楽天でんき等、電力自由化後に参入した電力会社)と契約している場合でも確認先は大手電力会社です。

エリアごとの停電情報の確認先は以下のとおりです。

停電情報の確認先
エリア 送配電事業者
(リンクは停電情報ページ)
アプリ等
北海道 北海道電力ネットワーク LINE公式アカウント「ほくでんネットワーク」
東北 東北電力ネットワーク アプリ「停電情報通知アプリ」
関東 東京電力パワーグリッド アプリ「TEPCO速報」
中部 中部電力パワーグリッド アプリ「停電情報お知らせサービス」
北陸 北陸電力送配電 アプリ「停電情報お知らせサービス」
関西 関西電力送配電 アプリ「関西停電情報アプリ」
中国 中国電力ネットワーク アプリ「停電情報」
四国 四国電力送配電 LINE公式アカウント「四国電力送配電」
九州 九州電力送配電 アプリ「九州停電情報提供アプリ」
沖縄 沖縄電力 LINE公式アカウント「沖縄電力 停電情報」

知っておきたい「冬の停電」3つの備え

停電してしまってから復旧するまでの間、寒さと暗さに耐えるための3つのポイントを紹介します。

【暖の確保】電気を使わない暖房を活用

エアコンやファンヒーターは停電すると止まります。

  • カセットガスストーブ: 電池もコンセントも不要で、カセットボンベがあれば暖が取れます
  • 湯たんぽ・カイロ: お湯が沸かせれば湯たんぽは最強の暖房器具です。布団の中に入れれば長時間暖かさが持続します
  • 重ね着: 首、手首、足首の「3つの首」を温めると体感温度が上がります
注意

カセットガス器具を使用する際は、一酸化炭素中毒を防ぐため、定期的な換気を忘れずに行ってください。

【情報の確保】スマホは命綱

停電時、テレビはつきません。情報はすべてスマートフォンから得ることになります。

  • モバイルバッテリー: 今のうちにフル充電しておきましょう
  • 停電情報アプリ等: 上記で紹介した各電力会社が提供している公式アプリ・LINEアカウントや、防災アプリ(Yahoo!防災速報など)を事前にダウンロードしておきましょう。復旧見込みなどの通知が届きます
  • 省電力モード: 停電になったらすぐにスマホを「低電力モード」に切り替え、画面の明るさを下げてバッテリーを温存してください

【食と水の確保】冷蔵庫は「開けない」

停電しても、すぐに食材が傷むわけではありません。

  • 冷蔵庫の開閉を控える: ドアを開けなければ、冷蔵室は3〜4時間、冷凍庫ならさらに長時間、冷気を保つことができます。クーラーボックス代わりとして使いましょう
  • 水を貯める: 浴槽に水を張り、ペットボトルに水を貯めて飲料水と生活用水を確保しましょう
  • カセットコンロでの調理: カセットコンロがあれば、お湯を沸かしてカップ麺を作ったり、レトルト食品を温めたりできます。温かい食事は体温維持にも精神安定にも重要です
なぜ水を貯める必要があるの?

マンションやビルの多くは、電気式のポンプで屋上の受水槽や各部屋へ水を汲み上げており、停電によって断水してしまうためです。また、寒波では停電で水道管のヒーターが止まったり、室温が下がったりすることで水道管が凍結・破裂し、物理的に水が止まるリスクもあります。

まとめ

3連休の大雪予報。「たぶん大丈夫だろう」という油断が一番危険です。

まずは最新の気象情報と、お住まいのエリアの電力会社の情報をこまめにチェックしてください。そして、停電が起きても慌てないよう、以下のチェックリストを参考に準備をしておきましょう。

大雪停電に備えるチェックリスト
情報収集・連絡手段
  • モバイルバッテリー(フル充電しておく)
  • 乾電池式チャージャー(予備の電池も忘れずに)
  • 手回し充電ラジオ(ネットが繋がりにくい時の情報源)
  • 電力会社の停電情報アプリ・LINEアカウント(インストール・登録)
暖房・防寒
  • カセットガスストーブ(電気不要の暖房器具)
  • 使い捨てカイロ・湯たんぽ(大量にストック)
  • 厚手の毛布・アルミブランケット(熱を逃がさない)
  • カセットボンベ(1日3本を目安に多めに用意)
明かりの確保
  • LEDランタン(部屋全体を照らす用)
  • ヘッドライト(移動や作業時に両手が使えて便利)
  • 懐中電灯(各部屋に配置)
食料・飲料
  • 飲料水(1人1日3L目安)
  • カセットコンロ(温かい食事は体温維持に不可欠)
  • そのまま食べられる食品(パン、シリアル、チョコレートなど)
  • 断水対策用の水(浴槽に水を張っておく)

「備えあれば憂いなし」。安全で温かい3連休を過ごすために、今すぐ準備を始めましょう。

 

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