【新生活】知らないと月5,000円の損!? 賃貸の「都市ガス・プロパン・オール電化」正解はどれ?

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【新生活】知らないと月5,000円の損!? 賃貸の「都市ガス・プロパン・オール電化」正解はどれ?

引っ越しのシーズンが近づいてきました。 初めての一人暮らしで物件を探すとき、間取りや駅からの距離、家賃ばかりに目がいきがちではありませんか?

しかし、実際に住み始めてから「思ったよりお金がかかる…」と後悔しやすいのが光熱費、特にガスの種類です。

物件によっては、同じ生活をしていても毎月の光熱費が5,000円以上変わることも珍しくありません。 今回は、ネットでよく見かける「プロパンガスはやめとけ」と言われる理由と、後悔しないための物件選びのポイントを分かりやすく解説します。

ちなみに 「プロパンガス」と「LPガス(エルピーガス)」は呼び方が違うだけで、実は全く同じものです。物件資料にどちらの表記があっても同じだと考えて間違いありません。プロパンガスと呼ばれることが多いようです。

なぜ「プロパンガスはやめとけ」と言われるのか?

結論から言うと、「プロパンガスはやめとけ」と言われる最大の理由は、都市ガスに比べて月々の料金が驚くほど高くなりやすいからです。その理由をさらに詳しく掘り下げてみましょう。

「公共料金」か「自由料金」か:価格決定権の違い

都市ガスは、道路下のガス管を通じて供給されるインフラであり、かつては公共料金として国や自治体の規制を受けていました。現在は自由化されましたが、今でも大手ガス会社を中心に急激な値上げが起きにくい仕組みになっています。

ホームページ上でも料金表が公開されており、単価の確認も簡単で透明性があります。

一方、プロパンガスは「自由料金制」です。クリーニング代や飲食店と同じように、ガス会社が自社の利益やコストに合わせて自由に価格を設定できます。競合他社との比較がしにくい賃貸物件では、供給側の言い値に近い価格設定になりやすく、地域や物件ごとに大きな料金差が生まれてしまうのです。

賃貸特有のコスト構造:「設備費」がガス代に化けている

これが賃貸マンション・アパートで最も注意すべきポイントです。プロパンガスの賃貸物件では、本来は大家さんが負担すべき「ガス配管の工事費」や「給湯器、エアコンなどの設備費用」を、ガス会社が立て替えて設置しているケースが多々あります(これを無償配管と呼びます)。

ガス会社はこの「立て替えた費用」を、入居者が毎月支払うガス代にこっそり上乗せして回収します。つまり、あなたのガス代には純粋な燃料代だけでなく、家の設備の分割払金が含まれている可能性があるのです。これが「プロパンガスの物件は家賃が安くても、光熱費で損をする」と言われる最大のカラクリです。

実際に、同じ量のお湯を使っても、都市ガスなら月3,000円台で済むところが、 プロパンガスでは8,000円以上になるケースも決して珍しくありません。 年間で見れば6万円以上の差。知らないまま契約してしまうと、せっかくの節約努力も水の泡になってしまいます。

※「月5,000円の差」は、一人暮らしの平均使用量(5㎥相当)において、都市ガスの標準料金と、設備費用等が上乗せされたプロパンガスの賃貸向け料金を比較した一例です。

プロパンガスは安全性に問題があるわけではない

「プロパンガスはやめとけ」という言葉をネットで見かけると、なかには「爆発しやすいの?」「火災が怖いの?」と安全面で不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、結論から言えば、プロパンガスの安全性自体に問題があるわけではありません。

むしろ、プロパンガス(LPガス)には以下のようなメリットもあります。

  • 災害に強い:ガスボンベが各家庭に独立して設置されているため、地震などの災害時に配管がダメージを受けても復旧が非常に早いです。
  • 火力が強い:都市ガスに比べて熱量が約2.2倍と高く、料理にこだわりたい人には好まれることもあります。

では、なぜ「プロパンガスはやばい」というイメージがあるのでしょうか?

かつては古いガス機器による事故があり、大きな火事になることが多かったからだと思われます。しかしながら、現在のガス設備にはマイコンメーター(自動遮断装置)などの安全機能が標準装備されており、都市ガスと比べて危険ということはありません。

SNSなどで言われる「プロパンガスはやばい」という言葉の9割以上は、安全性ではなく「料金の高さ」を指しています。

徹底比較!ガスの種類とメリット・デメリット

ちなみに、賃貸物件で使われるエネルギーは、主に次の3パターンです。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

もっとも、節約しやすいのが、「電気+都市ガス」の組み合わせです。オール電化の場合、「都市ガスの基本料金がかからない分、お得」と言われますが、その分電気代がかかるのでトータルの光熱費でみると、金額は上回ることが多いでしょう。

種類 メリット デメリット
都市ガス × 電気 料金が安定・透明性が高い。 都市部など供給エリアが限られる
プロパンガス × 電気 火力が強く、災害時の復旧が比較的早い 料金が高くなりやすく、価格差が大きい
オール電化 火災リスクが低い 昼間の電気代が高い

電気と都市ガスは料金プランを自由に変更できる

オール電化も含め、都市ガスと電気は、基本的に賃貸であっても自由に会社を変更することができます。

なるべく安い料金プランを選ぶことで節約に貢献してくれるはずです。

関連記事: 【2026年1月】一人暮らしにおすすめの電力会社がエリア別にわかる!オール電化やガスセットもご紹介。初めて一人暮らしする方必見

【一人暮らし想定】ガスの種類で月いくら変わる?

一人暮らしで5㎥使用(1K・自炊少なめ・シャワー毎日)を想定した場合の、 月々の光熱費目安は以下の通りです。

  • 都市ガス:約5,000〜6,000円
  • プロパンガス:約9,000〜11,000円
  • オール電化:約6,500〜8,000円

プロパンガス物件は、家賃が少し安く見えても、 光熱費を含めると割高になるケースが多い点に注意が必要です。

関連記事: 都市ガスとプロパンガスの違い:料金や供給方法、発熱量や成分など、違いを徹底解説

内見前に確認!プロパンガス物件の見分け方

「知らずにプロパンだった…」を防ぐために、以下のポイントを必ずチェックしましょう。

  • 物件概要欄を見る: 「ガス:都市ガス」「ガス:LPガス(プロパン)」と記載されています。
  • 建物の外観を確認: 建物の外に灰色や緑色のガスボンベが並んでいれば、ほぼ確実にプロパンガスです。
  • 不動産会社に直接聞く: 「この物件は都市ガスですか?プロパンガスですか?」と はっきり確認するのが確実です。

特に築浅・家賃が相場より安い物件は、プロパンガスのケースが多いため注意しましょう。

プロパンガス
プロパンガスは、ガスボンベを各家庭に運んで供給します。一方、都市ガスはガス管を通って、各家庭に供給されます。

もしプロパンガス物件を選んだ場合の対策

正直なところ、プロパンガス物件に住んでから劇的にガス代を下げる方法はほとんどありません。 基本的な対策は、次の2つに限られます。

① 基本は「節ガス」するしかない

プロパンガスは料金単価そのものが高いため、 使う量を減らす以外に確実な節約方法はありません

特にガス代の大半を占めるのは給湯(お風呂・シャワー)です。 次のような工夫で、月々の負担を少しでも抑えることができます。

  • シャワー時間を短くする:1日5分短縮するだけでも月単位では大きな差になります。
  • 節水シャワーヘッドを使う:お湯の使用量を減らすことで、ガス代を間接的に節約できます。
  • 追い焚きを極力しない:追い焚きはガスを多く消費するため要注意です。

ただし、これらはあくまで「高いガス代を少しマシにする対策」であり、 都市ガス並みの料金になるわけではない点は理解しておく必要があります。

② ガス料金が高すぎる場合は「契約変更」を相談する

もう一つの選択肢が、大家さんや管理会社にガス契約の見直しを相談する方法です。

賃貸物件では、ガス会社との契約は入居者ではなく大家さん側が結んでいるケースがほとんどです。 そのため、入居者が直接ガス会社を変更することは基本的にできません。

ただし、以下のような場合は相談の余地があります。

  • 近隣相場と比べて、明らかにガス料金が高い
  • 長期入居を前提としている
  • 他の入居者からも不満が出ている

その際は、 「高い」「困っている」だけでなく、相場と比較して説明することが重要です。 例えば、

「近隣のプロパンガス物件では月◯円程度と聞いていますが、 この物件はかなり高く、長く住み続けるのが難しいです」

といったように、冷静に伝えることで、 ガス会社の変更や料金交渉を検討してもらえる可能性があります。

ただし、必ずしも応じてもらえるわけではなく、 交渉が通らないケースも多いのが現実です。

プロパンガス物件に住む場合、 「どう節約するか」よりも「そのコストを受け入れられるか」を 冷静に判断することが何より大切です。

まとめ

初めての一人暮らしでは、特別な理由がない限り 都市ガス物件を選ぶのが最も無難です。

「プロパンガスはやめとけ」と言われるのは、 住み始めてからの後悔を減らすための現実的なアドバイス。 家賃だけでなく、毎月かかる光熱費まで含めて、 トータルコストで物件を選びましょう。

しっかり比較して、安心できる新生活をスタートしてください。

 

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