【法人・店舗の電気代】エアコンの増設 - アンペア容量は足りる?

エアコンを増設する前に、エアコンの容量が十分に足りているか、確認しましょう。電気の契約では、一度に使える電気の表す単位としてアンペア(A)やキロボルトアンペア(kVA)があります。エアコン増設によって増える消費電力量を考えて、アンペア容量は足りるかどうかを確認しましょう。
この記事では、一般家庭と同じく低圧の従量電灯プランを利用している店舗や商店を想定したエアコンの増設についてまとめています。
電気の基本:アンペア容量とは?
アンペア(A)とは、電気の流れる量(電流)を表す単位です。電気の契約で登場するアンペア容量とは、一度に流すことのできるアンペアの大きさ、つまり電気の量を表しています。
アンペア容量を選ぶ際に覚えておきたいのは、一度に流れる電気の量が関係しているという点です。アンペア容量は、累積の消費電力量を示しているわけではありません。たくさんの電化製品がある店舗でも、同時にそれらを使用するのでないなら、大きなアンペア容量は必要ありません。しかし、短時間であっても同時に電化製品を使用するのなら、大きなアンペア容量が必要になります。
アンペア容量は川幅に例えると分かりやすくイメージすることができるでしょう。川幅(アンペア容量)が狭いなら、そこを一度に流れる水量(電気の量)も少なくなってしまいます。しかし、川幅を広くすればよりたくさんの水を一度に流すことができるようになります。エアコンを増やすことを考えているなら、使用する電気の量に合わせて、アンペア容量を選ぶことが大切です。
※A(アンペア)とkVA(キロボルトアンペア)は何が違う?電気の契約では、A以外にkVAが用いられることもあります。1kVA=1000VAです。VAは、V(電圧)とA(電流)を掛けたもので、電気の大きさを表します。AとkVAはどちらも電気の大きさを表します。電圧100Vの場合は、1kVA=10Aで変換できますが、店舗などで200Vを使用している場合には、例外があることも覚えておきましょう。
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法人・店舗でエアコンを増設する手順
事業所や店舗では、エアコン以外にも多くの電化製品を利用しているはずです。エアコンを増設する際には、現在契約しているアンペア容量と増設するエアコンを含めた総消費電力量を確認しましょう。
事業所・店舗のアンペア容量を確認する
まず大切になるのは、現在契約中のアンペア容量です。事業所・店舗で利用している電気のアンペア容量を確認するのに最も簡単な方法は、電気の検針票を見ることです。
検針票が毎月届くようであれば、その月の消費電力量とともに契約アンペア数が記載されています。検針票が紙で届かない場合には、電力会社のWEBサービスや電話することで契約中のアンペア容量が確認できます。
エアコンに必要なアンペア容量を確認する
現在契約中のアンペア容量が分かったなら、増設する予定のエアコンに必要なアンペア数を確認しましょう。エアコンを含め、特定の電化製品に必要となるアンペア数は、以下の式で計算できます。
アンペア(A) = 電化製品の消費電力(W) ÷ 電圧(V)
例えば、エアコンメーカーであるダイキンの中小オフィス向けエアコンでは、暖房の定格消費電力2.6kWと記載されています。このエアコンを増設する場合には、2.6kW=2600Wですので、2600W÷200V=13Aが必要になります。ここでは、業務用のため電圧200Vで計算していますが、100Vで作動するエアコンもあります。仮に同じエアコンを100Vで使用すると、2600W÷100V=26Aとなります。電圧が異なると必要となるアンペア数も異なりますので、注意しましょう。
また、エアコンは室内温度と外気温の差や部屋の広さによっても消費電力量が異なります。定格消費電力は平均的な消費電力を表していますので、消費電力が定格消費電力以上になることもあります。エアコンに必要となるアンペア数を計算する際には、余裕をもって考えておきましょう。
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アンペア容量を変更する
アンペア容量を変更するには、契約している電力会社への電話やWEB手続きで簡単に行うことができます。現在設置されている電力メーターがアナログ式の場合には、まずスマートメーターへ変えなければなりません。スマートメーターは電力会社が無料で設置してくれます。すでにスマートメーターへの交換が住んでいる場合には、電力会社が遠隔でアンペア容量の変更をしてくれます。
アンペア容量の変更手続きは季節ごとに行うことは原則としてできません。一度変更すると最低1年間は継続してそのアンペア容量で電気を利用しなければなりません。変更する前にしっかりと検討しましょう。
また、一般家庭向けの60A以下までのアンペア容量変更なら簡単な手続きで行えますが、それ以上大容量に変更する場合には、屋内の配線工事が伴う場合があります。屋内の配線工事は有料となるため、60アンペアを超えるアンペア数へ変更を希望する場合は、まず電力会社へ問い合わせを行いましょう。
アンペア容量が足りない場合はどうなる?
同時に使用する電化製品の消費電力が大きくなり、アンペア容量が足りなくなると、ブレーカーが落ちて電気が使えなくなってしまいます。法人や店舗の場合ブレーカーが落ちて電気が使えなくなるのは大きなダメージです。法人・店舗の場合には特に、アンペア容量は余裕をもって選ぶことが大切です。
アンペア容量が足りなくなってしまい、ブレーカーが落ちるのを回避したい場合には、電化製品を使うタイミングをなるべくずらすようにしましょう。掃除機も今日運転時には電気をたくさん使用します。掃除機は就業時間後に使用するなど工夫することで、ブレーカーが落ちてしまうのを回避することができます。
アンペア容量が余っている場合はどうなる?
法人・店舗では特にアンペア容量に余裕がある方が安心ですが、あまりにも余っていると逆に不都合も生じ得ます。毎月の電気料金を必要以上に払っているかもしれないのです。
料金にアンペア制を採用している北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中部電力・九州電力では、60A以下でも法人・店舗向けの6kVA以上でも契約中のアンペア容量に応じて基本料金が発生します。関西電力・中国電力・四国電力では、法人・店舗向けの従量電灯Bの場合にのみ基本料金が発生します。
法人・店舗の電気代を節約するには?
エアコンを含め、法人・店舗では一般家庭よりもたくさんの電化製品を使います。たくさんの電気を使う法人・店舗の電気代を節約するには、電気代の内訳のうち、基本料金と電力量料金を節約することが重要です。
大手電力会社の場合、基本料金は契約アンペア容量によって決まります。しかし、新電力の中には契約アンペア容量に関わりなく基本料金が0円の電力会社もあります。Looopでんきなら、一般家庭向けのおうちでんきも法人・店舗向けのビジネスプランも基本料金が0円です。
さらに、Looopでんきでは、消費電力量に関係なく1kWhあたりの料金が一律に設定されています。電気代節約のために重要なもう一つの要素である電力量料金は消費電力量×1kWhあたりの料金で計算されます。大手電力会社の従量電灯では、電気をたくさん使うほど1kWhあたりの料金は上昇していきます。しかし、Looopでんきでは電気をどれだけ使っても1kWhあたりの料金が一律であるため、特に電気をたくさん使う法人・店舗ではよりお得に電気を使えるわけです。
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