九州電力のオール電化プランより安い電気料金プランは?
九州地方にお住まいでオール電化プランをお探しの方に、九州電力よりも安いプランをご紹介します。新電力ではオール電化プランを提供している電力会社は多くありません。選択肢は少なくなりますが、オール電化プランでも電力会社の切り替えによって安くなる可能性があります。
九州電力以外で選べるオール電化プランはある?
九州電力エリアにお住まいなら、九州電力が提供する電化でナイト・セレクト以外にも選べる電気料金プランがあります。九州電力エリアのオール電化プランでおすすめの電力会社は、イデックスでんきと出光興産の2つです。
九州地方では多くの新電力から様々なプランが提供されています。しかし、オール電化向けのプランを提供している新電力は多くありません。なぜでしょうか?
夜間の電気料金が割安になるのがオール電化プランの特徴です。しかし、自社や関連会社で発電施設を持っていない電力会社では、夜間の電気を安く調達・販売するのが難しい、というのが主な理由です。
その点、イデックスでんきと出光興産では、火力発電で使われる石油や液化天然ガスの輸入販売、発電所の運営などを手掛けており、電気の調達が安定して行える状況にあります。電気の小売だけでなく、エネルギー事業全般に関するノウハウを持っているからこそ、オール電化プランの提供が可能になっている、というわけです。
イデックスでんきのオール電化プランとは?
九州電力エリアの2つのオール電化向けプランのうち、まずはイデックスでんきのプランを確認していきましょう。
イデックスでんきでは、「イデックスでんき夜トクプラン」が用意されています。これは、22時~翌朝8時までの料金がお得になるオール電化向けプランです。このプランは、九州電力のオール電化向けプランである「電化でナイト・セレクト22」に相当します。
電化でナイト・セレクト電化でナイト・セレクトには、電気代がお得になる時間帯によって3つのプランが用意されています。このうち最も多く契約されているのがセレクト22のプランです。
・お得なセレクト21:21時~翌朝7時
・お得なセレクト22:22時~翌朝8時
・お得なセレクト23:23時~翌朝9時
イデックスでんきのオール電化向けプランは1種類のみのため、時間帯を選択することはできません。しかし、九州電力の電化でナイトプランでも多くの方に選ばれているのは、セレクト22であるため、同じく22時~翌朝8時までの電気代が安く設定されている「イデックスでんき夜トクプラン」に不便さは感じないはずです。
平日・休日、夏冬・春秋によっても電気料金単価は変化しますが、いずれの区切りも九州電力の電化でナイト・セレクト22と同様です。つまり、イデックスでんきと九州電力のオール電化向けプランは料金勝負ということになります。
イデックスでんきVS九州電力:オール電化プラン料金比較
それでは、イデックスでんきと九州電力のオール電化向けプランはどちらがお得になるのでしょうか?
その前に、料金を正しく比べるためには、電気料金の仕組みについてきちんと理解しておくことが大切です。簡単におさらいしておきましょう。
基本の電気料金計算式基本料金 + 電力量料金 ± 燃料費調整額 +再生可能エネルギー発電促進賦課金
基本料金基本料金は契約電力に応じて毎月かかる料金です。契約電力とは、原則その月の最大使用電力と前11か月の最大使用電力のうち、いずれか大きい方となります。九州電力、イデックスでんき、出光興産ともにオール電化向けプランでは最初の10kWまで、10kWを超え15kWまで、15kW超過分の3段階に分けられて設定されていますので、料金比較は簡単に行えます。
電力量料金その月に使用した電気量に応じて増減する料金です。これは平日・休日、夏冬・春秋の季節、時間帯によって設定金額が異なりますが、九州電力、イデックスでんき、出光興産の季節区分や休日の設定に差はありません。時間帯についてのみ異なり、イデックスでんきと出光興産では夜間時間が22時~翌8時までの1パターンのみで、九州電力は3つのパターンから選択できます。
燃料費調整額発電するための燃料費の増減を調整し、安定的に供給するために徴収されている料金です。燃料費調整額は九州電力、イデックスでんき、出光興産ともに同額です。
再生可能エネルギー発電促進賦課金太陽光発電、水力発電、風力発電など環境に配慮した再生可能エネルギーを広く普及させるために設けられている料金です。全国一律の料金設定ですので、九州電力、イデックスでんき、出光興産ともに同額です。
料金の仕組みを理解したところで、実際の電気料金を比較してみましょう。
10kW以下 (1契約あたり) | 15kWまで (1契約あたり) | 15kW超過分 (1kWあたり) | |
---|---|---|---|
イデックスでんき夜トクプラン | 1600.50円 | 4268.00円 | 533.50円 |
九州電力 電化でナイト ・セレクト22 | 1650.00円 | 4400.00円 | 550.00円 |
どっちが安い? | 夜トクプラン 49.5円安い |
夜トクプラン 132円安い |
夜トクプラン 16.5円安い |
金額は 1kWhあたり | 平日昼間 夏冬 | 平日昼間 春秋 | 休日昼間 夏冬 | 休日昼間 春秋 | 夜間 |
---|---|---|---|---|---|
イデックスでんき夜トクプラン | 26.03円 | 23.22円 | 20.57円 | 17.28円 | 12.80円 |
電化でナイト ・セレクト22 | 26.84円 | 23.95円 | 21.22円 | 17.82円 | 13.21円 |
どっちが安い? | 夜トクプランが 3.0%安い |
夜トクプランが 3.0%安い |
夜トクプランが 3.0%安い |
夜トクプランが 3.0%安い |
夜トクプランが 3.1%安い |
※夏:7/1〜9/30、冬:12/1〜2/28、春:3/1〜6/30、秋:10/1〜11/30
※休日:土日祝日と1/2〜3、4/30〜5/2、12/30〜31
イデックスでんきのほうが九州電力より安い
イデックスでんきと九州電力のプランを比較すると、基本料金・電力量料金ともにイデックスでんきの夜トクプランの方が安く設定されていることが分かります。しかも、どの区分でもイデックスでんきの方がお得ですので、九州電力の電化でナイト・セレクト22を契約している方なら、イデックスでんきへの切り替えで確実に電気代が安くなることが分かります。
オール電化住宅にお住まいなら、電気使用量に関係なく安くなるイデックスでんきへの切り替えを検討してみる価値があるでしょう。
出光興産のオール電化プランとは?
出光興産では、ネーミングもそのままに深夜にお得な「オール電化プラン」という電気料金プランが用意されています。
出光興産のオール電化プランでは、22時~翌朝8時までが夜間料金としてお得に設定されています。この時間帯はイデックスでんきの夜トクプラン、九州電力で最も契約数の多い電化でナイト・セレクト22と同じ時間設定です。
出光興産のオール電化プランでは、選べる時間帯は1パターンだけですが、夜トクプランと同様に不便さを感じることはないでしょう。
そのほか季節、休日の設定などもイデックス電でんき、九州電力と同様ですので、基本料金と電気量料金を比較してお得になるかどうかを簡単に比較することができます。
出光興産VS九州電力:オール電化プラン料金比較
では、出光興産と九州電力のオール電化プランの料金を比較してみましょう。
10kW以下 (1契約あたり) | 15kWまで (1契約あたり) | 15kW超過分 (1kWあたり) | |
---|---|---|---|
出光興産 オール電化プラン | 1540.00円 | 4235.00円 | 539.00円 |
九州電力 電化でナイト ・セレクト22 | 1650.00円 | 4400.00円 | 550.00円 |
どっちが安い? | オール電化プラン 110円安い |
オール電化プラン 165円安い |
オール電化プラン 11円安い |
金額は 1kWhあたり | 平日昼間 夏冬 | 平日昼間 春秋 | 休日昼間 夏冬 | 休日昼間 春秋 | 夜間 |
---|---|---|---|---|---|
出光興産 オール電化プラン | 26.84円 | 23.95円 | 21.22円 | 17.82円 | 13.21円 |
電化でナイト ・セレクト22 | 26.84円 | 23.95円 | 21.22円 | 17.82円 | 13.21円 |
どっちが安い? | 同じ価格 | 同じ価格 | 同じ価格 | 同じ価格 | 同じ価格 |
※夏:7/1〜9/30、冬:12/1〜2/28、春:3/1〜6/30、秋:10/1〜11/30
※休日:土日祝日と1/2〜3、4/30〜5/2、12/30〜31
出光興産のほうが九州電力より安い
出光興産のオール電化プランは電力量料金については、九州電力の電化でナイト・セレクト22とすべての段階で同じ価格であることが分かります。
しかし、基本料金についてはすべての段階で出光興産の方が安く設定されています。
出光興産の基本料金は、15kWまでの1契約あたりの価格ではイデックスでんきの夜トクプランよりもさらに安く設定されていますので、割引額もより大きくなっています。
電力量料金は同じでも、すべての段階において九州電力の電化でナイト・セレクト22よりも出光興産のオール電化プランの方が基本料金が安く設定されていますので、電力会社の切り替えで、必ず電気料金はお得になることが分かります。
九州エリアのオール電化プラン、選ぶ時のポイントは?
九州電力以外のオール電化プランについて、イデックスでんきと出光興産の料金をチェックしました。イデックスでんき、出光興産ともに九州電力の電化でナイト・セレクト22を契約している方なら、切り替えによって確実に電気料金を安くすることができます。
では、最終的にオール電化プランの切り替えをするうえで、さらに比較のポイントとなる点があるでしょうか?
イデックスでんきと出光興産それぞれの特徴を押さえましょう。
イデックスでんきの魅力ポイント
- イデックスでんきの利用でdポイント(100円で1ポイント)またはWAONポイント(200円で2ポイント)が貯まる
- イデックスクレジットカードで電気代を支払うと毎月55円割引
- 検針票をWEBチェックにしてペーパーレス割引毎月55円割引
- イデックスグループのOki Dokiポイントがどんどん貯まる
イデックスでんきを含むイデックスグループでは、Oki Dokiポイントを貯めることができます。イデックスでんきとイデックスのサービスステーションの両方でイデックスクラブポイントカードを利用すると、通常は1000円で1ポイント付与されるOki Dokiポイントが3倍付与されます。
さらにイデックスでんきの電気代はキャッシュレス消費者還元事業の対象にもなっているため、クレジットカード払いで電気台の5%還元を受けることもできます。(2019年10月~2020年6月まで)
イデックスクラブポイントカードとは?イデックスグループが提供するJCBのクレジットカードです。電気料金やサービスステーション利用で貯めたOki Dokiポイントは、JCBギフトカードに交換することができます。
イデックスでんきの契約には気になる解約金の設定もありませんので、安心して切り替えを行うことができます。
出光興産の魅力ポイント
自動車を運転する方なら、出光興産の電気を契約すればさらにお得が広がります。出光興産のオール電化プランには、ドライバーにうれしいカーオプションが無料で付いてきます。
- ガソリンコースでガソリンが毎月100リットルまで2円引き
- EVコースなら電気自動車にドライバーは電気代から毎月200円引き
ガソリンコースでは出光興産のクレジットカードの登録も可能ですが、それ以外のクレジットカードや現金払いの方でもPontaカードを特割登録するだけでガソリンの割引が受けられます。
クレジットカード払いの場合には、クレジットカードの付帯ポイントも貯まりますので、さらにお得が上乗せできます。
出光興産も解約金は定められていませんので、安心して九州電力からの切り替えを行うことができるでしょう。
オール電化プラン切り替え申込方法
ここまで、九州電力エリアでおすすめのオール電化プランを2つご紹介しました。どちらも九州電力からの切り替えでお得になることが分かりましたが、切り替えの手続きが心配という方も多いかもしれません。
オール電化プランも含め、電力会社の切り替えのためには九州電力への連絡は必要ありません。新しく契約する電力会社へ申し込みを行うだけで手続きは完了です。申し込みを行うと面倒な解約手続きは新しく契約する電力会社が代わりに行ってくれます。
申し込みの際には、以下の情報を用意しておきましょう。
- 電力会社切り替えのために必要な情報
- 住所、氏名、電話番号など契約者の基本情報
- 検針票に記載されている供給地点特定番号
- 支払いのために必要になるクレジットカードや口座振替の情報
- 九州電力でのお客様番号
イデックスでんき連絡先(WEB申し込みも可能)公式サイト
電話番号:0120-680-313
受付時間:9:00~17:00
出光興産連絡先(WEB申し込みも可能)公式サイト
電話番号:0120-033-364または03-6627-1820
受付時間:9:00~17:30(12月30日~1月4日を除く)