電気料金の比較は難しくない - 自分で電気料金を比較する方法

今の電気料金よりも安いところを探しているが、きちんと比較ができているのか分からない。本当にその電力会社に切り替えることで毎月の電気料金を安くすることができるのか少々不安というかたに自分で正しく電気料金を比較する方法を伝授します。

電気料金の比較・具体的に何を比較すればいいの?

電気料金の比較においてチェックすべきポイントは、、「基本料金もしくは最低料金」と「従量料金(電力量料金)」の2つです。これらの項目のうち、両方もしくはいずれかが現在の電気料金プランよりも安く設定されているか見てみましょう。料金表を見て、この2項目を比べることで自分で電気料金を比較することができます。

  • 電気料金の比較方法
  • 「基本料金もしくは最低料金」を比較してみる。
  • 従量料金(電力量料金)を比較する。

大多数の人が契約している「従量電灯プラン」で具体的に見てみましょう。

従量電灯プラン(アンペア容量)

アンペア容量ごとに定められた「基本料金」と「従量料金(電気1kWhあたりの料金単価)」で構成されています。これらの料金を他社と確認してみましょう。従量電灯B(基本料金がアンペア制になっている)は、東京電力EP、北海道電力、東北電力、北陸電力、中部電力、九州電力で採用されています。

以下の表では、東京電力の従量電灯Bの金額を採用しています。

アンペア
容量
基本料金

基本料金を比較

  • 大手電力会社の基本料金はこのようにアンペア容量ごとに基本料金もあがります。
  • 今契約中のアンペア容量を確認して、基本料金を比較することができます。
  • 新電力の場合は20A以下の契約のない場合があります。
10A  
15A  
20A  
30A  
40A  
50A  
60A  
電気の使用量 電力量料金(1kWhあたりの料金)

1kWhの料金単価を比較

  • 大手電力会社の従量料金は使用量に応じて三段階になっています。
  • 三段階ともすべて大手電力よりも安くなっている新電力や、2段階目以降が大幅に安くなっている場合などがあります。
0 - 120kWh  
300kWh
以上
 

 

従量電灯プラン(最低料金)

「最低料金」と「従量料金(電気1kWhあたりの料金単価)」で構成されています。一定の電気の使用量(kWh)分が最低料金に含まれています。従量電灯A(基本料金がアンペア制になっている)は、関西電力、四国電力、中国電力で採用されています。

以下の表では、関西電力の従量電灯Aの金額を採用しています。

関西電力 - 従量電灯A(税込)
最低料金  
(15kWhの使用まで)

最低料金を比較

  • 大手電力会社の電気料金では「最低料金」の中に一定の電気の使用量が含まれています。
  • 最低料金とその中に含まれる電気の使用量(kWh)がどのくらいか確認しましょう。
電力量料金
(1kWhあたりの料金)
  -  kWh(1段階目)  

1kWhの料金単価を比較

  • 大手電力会社の従量料金は使用量に応じて三段階になっています。
  • 三段階ともすべて大手電力よりも安くなっている新電力や、2段階目以降が大幅に安くなっている場合などがあります。
  -  kWh(2段階目)  
 kWh以上(3段階目)  

法人や店舗の場合の電気料金の比較方法

従量電灯プランの場合

法人や店舗・商店・オフィスなども、電気料金の比較方法は変わりありません。店舗・オフィスでも規模がさほど多きなければ、一般家庭で契約されているものと同じ料金プラン(従量電灯プラン)を契約しているためです。

基本料金の部分が、アンペア容量別になっているか、最低料金になっているか、もしくは1kVAあたりいくらになっているかなど際はありますが、この金額を比べましょう。

従量料金1kWhあたりの料金も今契約中のものよりも、安くなっているのかを調べることで比較ができます。

動力プランの場合

大型のモーターや、大型の空調機を利用する工場などでは、「従量電灯」ではなく、「動力プラン」を契約しています。

新電力の中にも電力プランを提供しているところは多くあります。しかしながら、すべての新電力が動力プランを提供しているわけではないので、まずは動力プランの提供のある電力会社を探す必要があります。

動力プランのある電力会社(一例)
電力会社名   対象地域
ENEOSでんき シュミレーション 関東・関西・中部
Looopでんき シュミレーション 沖縄以外全国
イデックスでんき シュミレーション 九州

高圧・特別高圧の場合

大規模な商業施設やビルの場合は、高圧・特別高圧の契約となっています。

高圧・特別高圧の場合は、複数社から見積もりをとり比較をしましょう。過去1年間の明細を送り、使用量や使用のピーク時間を確認してもらい、それにそって見積もりを作成してもらいます。

一括見積りサービスを利用が便利です。複数社と何度もやり取りをするという手間が軽減されます。

高圧・特別高圧の一括見積り 高圧・特別高圧プランの料金比較はこちらから、オンラインでの見積もりが可能です。(エネチェンジBizのページへ移動します。)

法人や店舗の場合の電気料金の比較方法

従量料金の部分を計算するのが面倒

電気料金の比較において、本当に正しく比較できているのか分からない、本当に安くなっているのか不安という声がセレクトラの実施したアンケートでも多く聞かれます。

電気料金の比較において、本当に正しく比較できているのか分からない、本当に安くなっているのか不安という声がセレクトラの実施したアンケートでも多く聞かれます。

これはもともとの大手電力会社の従量料金が使用量に応じて3段階になっているのが理由と考えられます。使用量が300kWh以上だと3回掛け算をしなくてはいけないため少し面倒です。

従量料金箇所の計算方法 - パターン1

仮に今月360kWh(キロワットアワー)を電気を消費したとしてどのように計算するのかみてみましょう。

1段階目、120kWhまでの消費の箇所を計算します。120kWh×1段階目の料金単価になります。。次に、2段階目部分は、180kWh(=300-120)に2段階目の料金単価をかけます。。そして最後3段階目は、残りの60kWh(=360-300)に3段階目の料金単価を掛けます。

1段階目(120kWhまで)を計算 ... 120kWhに1kWhあたりの料金単価をかける 2段階目(120kWhから300kWhまで使用分)を計算 ... 180kWh(300-120)に1kWhあたりの料金単価をかける 1段階目(300kWh以上の使用分)を計算 ... 60kWh(360-300)に1kWhあたりの料金単価をかける

料金表をみると消費量が増えるほど1kWhあたりの料金単価があがることが分かります。新電力では、この部分をかなり安く設定しているケースが多くあります。

従量料金箇所の計算方法 - パターン2

関西電力・中国電力・四国電力では、最低料金のなかに、一定の電気の使用量分が含まれています。

それ以降は、1kWhあたりの料金単価はその月のトータルの使用量によって3段階に分かれています。

今月360kWh(キロワットアワー)消費した場合は、どのように計算されるのでしょうか?

1段階目だけ少し注意しましょう。120kWhからマイナス15kWhした105kWh(=120-15)に1段階目料金単価を掛けます。次に、2段階目に該当するのは360kWhのうち180kWh(=300-120)ですから、これに2段回目の1kWhあたりの料金単価を掛けます。そして最後3段階目は、残りの60kWh(=360-300)に3段階目の料金単価を掛けます。 1段階目(120kWhまで)を計算 ... 120kWhに1kWhあたりの料金単価をかける 2段階目(120kWhから300kWhまで使用分)を計算 ... 180kWh(300-120)に1kWhあたりの料金単価をかける 1段階目(300kWh以上の使用分)を計算 ... 60kWh(360-300)に1kWhあたりの料金単価をかける

対策

比較のシュミレーションを使えば、この計算を自動に行ってくれます。このため、シュミレーションは便利です。

シュミレーションをしてみて、気になった電力会社の電気料金表を確認してみるというのが一番スピーディーで確実な電気料金の比較方法でしょう。

自分で複数計算し、比較するのは面倒という人もいるかもしれません。そのような方は、

新電力の一例
電力会社名 電気料金の特徴 対象地域
ENEOSでんき
シュミレーション
  • 従量料金の2段回目・3段階目が安い
  • 違約金・解約金なし
関東・関西・中部
Looopでんき
シュミレーション
  • 契約容量に限らず基本料金が0円になる
  • 解約金や申し込み手数料はいっさいかからない
沖縄以外全国
H.I.S.のでんき
シュミレーション
  • 一律5-8%割引というプランがある
  • 旅行会社のHISグループ
  • 一年未満の解約は2000円の解約金がかかる
沖縄以外全国
Remixでんき
シュミレーション
  • 一律5%割引のプラン
  • 違約金・解約金なし
沖縄以外全国
イデックスでんき
シュミレーション
  • 従量料金が3段階とも九州電力より安い
  • 違約金・解約金なし
九州

他に比較しなくてはいけないポイントは?

電気料金を自分で比較する際に、本当に「基本料金」や「従量料金」だけをチェックするだけでいいのか?他に忘れている比較ポイントはないのか確認しましょう。

解約金はある?

新電力の中にはごく一部ですが、解約金を設けているところもありますから念のため確認するのが安心です。

しかしながら、新電力の解約金は、インターネットやスマホの解約金とは異なり、1年未満に解約した場合○○円かかります、といったシンプルなルールです。

支払い方法は?

新電力では、支払い方法をクレジットカードのみとしているところもあります。

なんらかの事情で、銀行振替でないといけないという制限がある方は、この点も数社比較して調べた方が良いでしょう。

「再生エネルギー促進賦課金」と「燃料費調整額」

大手電力・新電力関わらず、毎月の電気料金の支払いでは、「再生エネルギー促進賦課金」と「燃料費調整額」もかかっています。

「再生エネルギー促進賦課金」は政府が決定するもので、全国一律です。ですから、この額を各電力会社ごとで比較することは意味がありませんし、必要がありません。

「燃料費調整額」は、電力会社によって異なるものの、新電力はその地域の大手電力会社の設定する「燃料費調整額」そのまま同じ金額を採用しています。このため、この額も比較する必要はありません。

やはり、電気料金の比較では、「基本料金/最低料金」と「従量料金」の2点を比較するということで間違いありません。