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都市ガス料金のしくみ

ガス料金のしくみ

一般家庭など、年間契約数量10万㎥が未満の小口需要家向けの都市ガス料金のしくみについて説明します。

ガス料金の内訳

ガス料金のしくみ

小口需要家向けガス小売市場は2017年4月から自由化される予定です。

一般家庭など年間契約数量10万㎥が未満の小口需要家向け都市ガス料金は、通常、使用したガス消費量(㎥)に応じて料金が決まる従量料金と、月ごとの使用量に応じて一定額を支払う基本料金から成っています。これを二部料金制と呼びます。二部料金制には最低料金制と基本料金制がありますが、ガス料金に関しては基本料金制が優勢です。

基本料金は、月ごとのガス使用量に応じて金額が決まります。通常、0㎥~20㎥まで、20㎥超~80㎥まで、という具合に、一定のガス使用量ごとに一定額の基本料金が定められており、ガスの使用量が増えるほど、高くなっていきます。基本料金は各需要家宅までの供給管やガスメーターの管理維持費用、開栓・閉栓サービスなどをまかなうための費用と言われ、ガスメーター1台につき設定されています。

従量料金は、使用したガス消費量(㎥)にガス単価料金を掛けて算出されます。単価は基本料金と同じく、0㎥~20㎥まで、20㎥超~80㎥まで、という具合に一定使用量ごとに数段階あります。基本料金と異なるのは、一般契約料金の場合、ガス使用量が増えるほど、安くなっていく点です。これは電力の従量電灯契約で用いられている三段階料金制(使用量が増えるほど単価が高くなる)とも大きく異なる点です。

このようにガスの使用量によって変化するガス料金単価ですが、燃料費調整制度に基づく毎月の調整においてもまた、上下します。この原料費調整制度は、市場や為替の変動によって起こる液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)といったガスの原料購入価格の変化を、ガスの単価料金に随時反映させていくもので、原料輸入価格の上下が家計に大きく影響することを回避する役目を果たしています。

一般家庭などの小口需要家向けガス料金は公共料金とみなされているため、供給原価に基づいて料金が決まる総括原価方式によって料金が計算されています。ただし、この小口需要家向け小売市場も2017年4月から自由化され、自由料金制が徐々に導入されていく予定です。その過程で、ガス料金の仕組みも変化していくことが予想されます。

総括原価方式とは? 総括原価方式とは、ガスの安定供給のために必要な費用の総額を「総原価」とみなして、この総原価から基本料金やガス料金単価を算出していくやり方です。総原価は、原料費や修繕費、減価償却費、公租公課、人件費といったガス事業に必要な経費に、適正な事業報酬を加え、さらにその合計額からガス料金収入以外の報酬をを差し引いた金額です。常に適正な報酬が保証されることから、安定供給や長期設備投資などの面で有効なシステムです。ただし、膨大な利益は出ない反面、決して赤字にならないシステムであることから、競争理念が働きにくく、過剰設備投資を促進するといったマイナス面も指摘されています。

ガス料金の計算方法

ガス料金は、以下のようにして算出されます。なお、ガス会社によっては口座振替でガス料金を支払っている人を対象に、口座振替割引(月額税込54円)を行っている場合もあります。

ガス料金の計算方法 基本料金+従量料金(単位料金 × ガス使用量)
※ ガス料金は1円未満を切り捨てます。
※ 内消費税等相当額は、ガス料金 × 消費税率 ÷ (1+消費税率)で算定します。

なお、ガスの使用期間が1カ月に満たない場合は、ガス料金は日割計算して算出され、請求されます。日割計算によるガス料金の算出方法は以下のようになります。

日割りの計算方法 ガス料金 = [(基本料金 ÷ 30)× 使用日数]+[(ガス使用量 × 30)÷ 使用日数]× 単価料金
※ 基本料金は小数点第3位以下を切り捨てます。

なお、ガスの使用期間が1カ月に満たない場合とは、以下の様な場合を指します。

  1. 前回検針日の翌日から次の検針日までの日数が24日以下の場合。
  2. 新しくガス使用を開始した日から次の検針日までの日数が29日以下の場合。
  3. ガス使用終了直前の検針日の翌日からガス使用終了日までの日数が29日以下の場合。

ガス料金のシュミレーション

ガス料金を上記の計算法に倣って計算してみましょう。

東京ガスの一般契約(東京地区)で、1カ月のガス使用量が35㎥であった場合、ガス料金は以下のようになります。

ガス料金の計算法
基本料金(税込) 1,036.80円(1)
従量料金(税込) 単位料金(128.08円)× ガス使用量(35㎥)= 4,482.80円(2)
ガス料金(税込) (1)+(2)= 5,519円(※ 1円以下切り捨て)(3)
内消費税等相当額 (3)× 0.08 / 1.08=408円

※ 2月3日現在の料金単価に拠る。

東京ガスの一般契約(東京地区)で、21日間に17㎥のガスを使用した場合、ガス料金は以下のようになります。

ガス料金の計算法
基本料金(税込) (745.20円 ÷ 30)× 21 = 521.64円(1)
従量料金(税込) 単位料金(142.66円)× ガス使用量(17㎥)= 2,425.22円(2)
ガス料金(税込) (1)+(2)= 2,946円(※ 1円以下切り捨て)(3)
内消費税等相当額 (3)× 0.08 / 1.08 = 218円

※ 2月3日現在の料金単価に拠る。

ここで算出したのは最も一般的な一般ガス契約の場合のガス料金です。エコウイルエネファームなどを使用している家庭向けの料金メニュー(家庭用選択約款)の料金計算法は、それぞれの契約ごとのガス料金計算法を参照してください。