ずばり、一番安いガス会社は?

一番安いガス会社

ガス料金一番安いガス会社はどこだろうか?という疑問に答えるには日本のガス会社の状況を少し理解しておく必要があります。

日本住んでいる地域により契約できるガス会社が決まっているため、だいたい日本に何社ぐらいガスがあるのか意識することはないかもしれませんが、実際には非常に多くのガス会社が存在します。

日本のガス会社の数

日本のガス会社
事業区分 一般ガス事業 簡易ガス事業 LPガス販売事業
事業者数 209事業者
(公営事業者:29)

1,452事業者
公営事業者:8

21,052
販売比率 65% 0.7% 34.3%
需要家数 約2,900万件(53%) 約140万件(3%) 約 2,400 万件(44%)
ガス販売量 約363億m3/年 約1.7億m3/年 約80億m3/年

出典:日本ガス協会/資源エネルギー庁

ちなみに、一般ガス事業は、一般的に「都市ガス」を指します。都市ガスは地下に埋められた導管を通してガスを供給しています。「簡易ガス事業」も同じくガス導管を通して、ガスを供給していますが、団地などに対象にしています。

都市ガス売上高/ガス販売量

順位 事業者名 ガス売上高(百万円) 事業者名 ガス販売量(百万MJ)
1 東京 1,216,536 東京 519,643
2 大阪 802,376 大阪 369,036
3 東邦 346,637 東邦 164,968
4 西部 111,641 静岡 38,047
5 静岡 102,129 大多喜 35,914
6 京葉 70,487 西部 35,124
7 大多喜 53,807 京葉 29,887
8 広島 53,488 広島 21,084
9 北海道 47,153 北海道 20,679
10 北陸 34,555 北陸 15,267

このようにガス会社は日本に沢山存在しており、一番安いガス会社をすべてのガス会社の中から正確に調べるのは困難です。

しかし、大手の都市ガス会社の価格を比較をすることでその料金の概要を把握することが出来ます。

以下ではガス料金の仕組みと、各ガス会社の料金について詳しく見ていきます。

ガス料金の仕組み

ガス料金は、

1)基本料金 + 2)従量料金(料金単価 × ガスの使用量)で決まります。

基本料金は選ぶガス料金プランにより月々決まっていますが、使用量により変動します。

ガス1立法メートル(m³)あたりの値段はガス会社によって異なります。

従量料金は使用したガスの総量(1m³)  × 1m³の単価で決まります。それでは各ガス会社の1m³の単価はどのくらいなのでしょうか?実はガス会社は住んでいる地域により決まっていましたが2017年より自由にガス会社が選べるようになります。もっと安いところがあるならば、ガス会社を変更する!ということも実質可能になります。

ガスの料金プランにも様々な種類がありますが、こちらでは、最も契約数の多いスタンダートなプランの「一般ガス料金/一般契約料金」で比較をしていきます。 

1か月に15m³ガスを使用した場合、東京ガスだと2.271円、大阪ガスだと、2.620円、東邦ガスだと2.963円、西部ガスだと、3.381円になります。一番差額が多いケースを見ると1.110円の開きがあるのが分かります。

今度は50m³使用した場合を見てみます。 東京ガスだと6.869円、大阪ガスだと、7.254円、東邦ガスは7.479円、西部ガスだと、9.849円となり、その一番安い東京ガスと一番高い東邦ガスの差額は2980円になります。

このようにガス会社によってい随分差があるのが分かります。

※ちなみに上記の比較には基本料金は含まれていません。あくまで従量料金のみでの比較になります。

東京ガス1m³あたりの料金

東京ガス/一般契約料金/使用料金(東京エリア)
1か月の使用量 基本料金(円)
0m3 - 20m3 151.43
20m3 - 80m3 137.39
80m3 - 200m3 135.23
200m3 - 500m3 130.91
500m3 - 800m3 122.27
800m3以上 114.71

2015.08

大阪ガス1m³あたりの料金

大阪ガス/一般契約料金/使用料金
1か月の使用量 基本料金(円)
0m3 - 20m3 174.69
20m3 - 50m3 145.08
50m3 - 100m3 139.91
100m3 - 200m3 135.65
200m3 - 350m3 128.64
350m3 - 500m3 127.74
500m3 - 1000m3 121.58
1000m3以上 121.26

2015.08

東邦ガス1m³あたりの料金

東邦ガス/一般契約料金/使用料金
1か月の使用量 基本料金(円)
0m3 - 25m3 197.54
26m3 - 250m3 149.59
251m3- 500m3 146.57
501m3以上 136.41

2015.08

西部ガス1m³あたりの料金

西部ガス/一般契約料金/使用料金
1か月の使用量 基本料金(円)
0m3 - 15m3 225.43
15m3 - 30m3 211.03
30m3- 100m3 196.99
100m3以上 191.05

2015.08

ガスの自由化

一般家庭のような小口の需要家は、住んでいる区域によってガス事業者の選択が依然限られており、ガス会社を選ぶことはできません。

しかしながら、大口のガス需要家に対しての供給はすにで自由化がされており、年間契約量がが10万m3以上(46MJ/m3換算)の需要家はガス会社を選べるようになっています。そして2017年には一般家庭でもガス会社が選べるようになる予定となっています。
(ガスの小売り全面自由化)

ガス供給自由化の流れ
1995年 年間契約数量200万m3以上(約36%)
1999年 年間契約数量100万m3以上(約40%)
2004年 年間契約数量50万m3以上(約44%)
2007年 年間契約数量10万m3以上(約59%)

実際に東京電力が、東京ガスの元の供給区域内の需要家にガスを販売したり、関西電力が大阪ガスの供給区域にガスを供給したりといた実績があります。

一番安いガス会社

火力発電のために電力会社は天然ガスを輸入している。

というのも火力発電には天然ガスを使用するため、電力会社大量の液化天然ガスを輸入しています。そのためそのガスを今まで都市ガス会社が販売を行っていたエリアが自由化されたことにより、その地域の需要家にガスを販売を開始することができるようになったというわけです。

興味深いことに、電力会社がガス会社にLNG(液化天然ガス)を販売しているという実績も多くあります。